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聞こえが気になるとき|呼びかけへの反応やことばの様子で家庭で気づけることと、相談の始め方
名前を呼んでも振り向かないと、「聞こえていないのかな」と気になることがあります。一方で、ある場面での反応だけから、聞こえの状態を決めることはできません。いつ、どんな音や呼びかけに反応しにくかったか、ことばの様子に変化を感じるかを、まず具体的な出来事として振り返ってみましょう。
テレビの音量が以前より大きい、風邪の後に耳を気にする、耳だれがあるといった様子も、相談時に伝える手がかりになります。国立成育医療研究センターは、先天性難聴の早期発見と早期療育を重視しています。気になることを一人で判定しようとせず、手元にある検査結果や耳の症状の経過とともに、乳幼児健診や小児科の診察で伝えてください。
SECTION 01
名前を呼んでも振り向かないとき、何から振り返る?
名前を呼んでも振り向かないと、「聞こえていないのかな」と心配になるかもしれません。ただ、一度の呼びかけへの反応だけで、聞こえの状態を判断することはできません。気になった場面と振り向いた場面を分けて思い出すと、健診や診察で心配を具体的に伝えやすくなります。
「どんなときに呼んだか」を残す
たとえば、離れた場所から呼んだときは振り向かなかったが、近くで呼んだときは顔を向けた、というように場面ごとに整理します。呼びかけた距離だけでなく、周囲でテレビなどの音がしていたか、子どもが遊びや食事など何をしていたかも一緒に伝えてください。
反応がなかった出来事だけを集める必要はありません。振り向いた場面も含めて「いつ、どこから、どのように呼んだか」を伝えることが、気になっている様子を説明する出発点になります。
SECTION 02
呼びかけ以外の音には、どんな反応があった?
呼びかけ以外にも、暮らしの中で音に気づいたように見えた場面はありますか。たとえば、離れた場所で鳴った音には反応が分からなかった一方、近くで鳴った音には顔を向けた、といった違いがあれば、そのまま伝えられます。どの音への反応が気になり、どの音には反応が見られたかを混ぜずに整理しましょう。
音の種類より、場面との組み合わせを伝える
同じ音について話すときも、音がした場所、子どもとの距離、そのとき子どもがしていたことを添えると、見聞きした出来事が伝わりやすくなります。「音がしたら振り向いた」と「音がしたのに反応が分からなかった」を別々の場面として記しておけば、相談の際に思い出しやすいでしょう。
SECTION 03
ことばの変化は、どう伝えると分かりやすい?
音への反応と併せて、ことばについて気になった変化も伝えましょう。以前よく使っていたことばの使い方が変わった、声をかけたときのやり取りで気になることがあるなど、保護者が見聞きした場面を挙げると、心配の内容が伝わります。ことばの様子だけをもって難聴と決めることはできません。
先天性難聴は、従来、3歳児健診時などにことばの遅れ等から発見されていたと、国立成育医療研究センターは説明しています。だからこそ、ことばについて気になる点は、呼びかけやほかの音への反応とともに相談する材料になります。一方で、特定のことばの数だけを数えて、聞こえの状態を判断するものではありません。
国立成育医療研究センターでは、ことばの発達や発音に関する評価について、年齢や発達に合わせて必要な検査を適宜行っています。家庭で伝えるのは日々の様子であり、専門的な評価そのものではありません。気になる変化がいつ頃から、どんなやり取りの中で見られたかを、健診や診察で話してください。
SECTION 04
テレビの音量が大きくなったら、何を確かめる?
テレビの音量を以前より上げるようになったと感じたら、「いつから」「どんな場面で」そう感じたかを振り返ってみましょう。たとえば、子どもが自分で音量を上げるようになったのか、家族が声をかけても聞こえにくそうに見えたのかを分けて伝えると、心配の内容が明確になります。
たかしまこどもクリニックは中耳炎の案内で、聞こえが悪そうな様子や、テレビの音量を上げるようになったことを受診の目安に挙げています。ただし、音量の変化だけで中耳炎や難聴と決められるわけではありません。以前との違いに加え、耳の痛みなどほかに気になる様子があるかも、診察時に伝えてください。
SECTION 05
耳を触る・痛がる様子も伝えたほうがよい?
耳を痛がる、しきりに耳を触る・引っ張る様子がある場合は、名前を呼んだときの反応とは別に、耳について気づいた症状として伝えましょう。たかしまこどもクリニックは、中耳炎についての案内で、こうした様子を受診の目安に挙げています。一方、耳を触ったという仕草だけで病名や原因を決めることはできません。
痛みを訴えた時期と仕草を見た時期を分ける
子どもが「耳が痛い」と話したなら、最初に訴えたのはいつか、今も訴えているかを確認します。ことばで痛みを伝えていない場合は、耳を触ったり引っ張ったりする様子をいつ頃から見たかを、見たままに伝えてください。聞こえへの心配が先にあったのか、耳の様子に気づいてからだったのかも、出来事の順番として整理できます。
同院は中耳炎の受診時、耳の痛みが始まった時期を伝えるよう案内しています。はっきりした日時が分からなくても、「昨日の夜から痛いと言う」など、分かる範囲の経過を話しましょう。
SECTION 06
耳だれがあるとき、受診時に何を伝える?
耳から液体が出ていることに気づいたら、聞こえ方の心配だけにまとめず、耳だれがあることをそのまま伝えましょう。たかしまこどもクリニックは中耳炎の案内で、耳だれを受診の目安に挙げています。ただし、耳だれだけから原因や緊急性を判断することはできません。
同院は中耳炎の受診時に、耳だれが始まった時期を伝えるよう案内しています。最初に見たのがいつか、片方の耳か両方か、見たときにどのような様子だったかなど、分かる範囲で整理してください。見ていない時間帯のことを推測で埋めず、「朝に気づいたが、その前から出ていたかは分からない」と伝えてかまいません。
SECTION 07
風邪のあとに気になった聞こえは、どう整理する?
鼻水やせきがあったあとに聞こえが気になり始めた場合は、二つの経過を分けて思い出しましょう。鼻水やせきがいつ始まり、どう続いたかと、呼びかけへの反応などがいつから気になったかをそれぞれ伝えます。時間的に前後していても、風邪が聞こえの変化や難聴の原因だと決めることはできません。
体調と聞こえ、それぞれの「いつから」
たかしまこどもクリニックは中耳炎の受診時、鼻水・せきなど風邪症状の経過と、気になる聞こえの変化を伝えるよう案内しています。たとえば「鼻水が出ていた時期」と「名前を呼んだときの反応が気になった時期」を別々に挙げれば、どちらが先だったか曖昧な場合もそのまま説明できます。
症状が続いているのか、いったん落ち着いたのかも、分かる範囲で添えましょう。聞こえについては、変化を感じた具体的な場面を一つ挙げると、「風邪のあとから何となく気になる」という言い方より、診察時に心配が伝わりやすくなります。
SECTION 08
以前にも中耳炎になったことがある?
今回の耳の症状や聞こえへの心配に加え、以前に中耳炎にかかったことがあるかも振り返ってください。たかしまこどもクリニックは中耳炎の受診時に、これまでの中耳炎の経験を伝えるよう案内しています。いつ頃だったか、覚えている範囲で伝えれば十分です。時期が曖昧なら、分からないことも含めてそのまま話しましょう。
過去に中耳炎があったことと、今回も中耳炎であることは同じではありません。また、以前かかった経験だけで耳鼻科専門医への紹介が決まるわけでもありません。今回気になっている聞こえや耳の様子と、過去の経過とを分けて伝えることが大切です。
同院は、滲出性中耳炎や反復性中耳炎の場合に、耳鼻科専門医への紹介を検討すると案内しています。これは聞こえが気になる子ども全員を紹介するという意味ではなく、紹介するかどうかは同院が検討するものです。保護者は紹介の要否を判断しようとするより、今回とこれまでの経過を伝えて相談してください。
SECTION 09
新生児聴覚スクリーニングの結果が手元にある場合は?
新生児聴覚スクリーニングの結果が手元にあるなら、相談の際に見せられるようにしておきましょう。国立成育医療研究センターは、先天性難聴の早期発見・早期療育のために、この検査を行っていると案内しています。ただし、新生児期の結果だけで、いまの聞こえを判断することはできません。
結果が見つからなくても、名前を呼んだときや身近な音がしたときに、どのような様子が気になったかを伝えてください。結果を探し終えるまで相談を控える必要はありません。記録にある情報と、現在気になっている出来事は分けて話すと、心配している点を伝えやすくなります。
SECTION 10
気になる様子を早めに相談するのはなぜ?
「たまたま振り向かなかっただけかもしれない」と思う一方、ことばの様子も気になると、いつ相談すればよいか迷うことがあります。国立成育医療研究センターは、先天性難聴について、従来は3歳児健診時などに「ことばの遅れ」等から見つかっていたと説明し、早期発見・早期療育のために新生児聴覚スクリーニングを行っています。
これは、呼びかけへの反応やことばの様子だけで、その子に難聴がある、あるいは療育が必要だと決められるという意味ではありません。気になる出来事を一場面の印象で片づけず、いつ、どのような状況で気づいたかを相談時に伝えることが大切です。ことばについての心配も、聞こえについての心配と分けずに話して構いません。
SECTION 11
小さい子の聞こえは、専門機関でどう調べる?
小さい子が家庭で音に反応したかどうかを見ていても、それだけで聞こえを判定することはできません。国立成育医療研究センターでは、さまざまな月齢に応じた乳幼児の聴覚検査に対応し、必要に応じて別の聴覚検査も行うと案内しています。また、ことばの発達や発音についても、年齢や発達に合わせて必要な検査を行っています。
家庭で伝えるのは検査の代わりとなる結論ではなく、「呼びかけたときに何をしていたか」「どんな音への反応が気になったか」といった出来事です。そうした観察と専門機関での評価は役割が異なります。国立成育医療研究センターの検査体制を、身近な医院でも同じように受けられるという案内と受け取らず、どのような評価が必要かは相談の中で確認してください。
SECTION 12
乳幼児健診で聞こえやことばの心配を話せる?
たかしまこどもクリニックは、乳幼児健診・育児相談を案内しており、健診を通じて子どもの成長や発達を確認するとしています。育児についての不安や疑問も相談できるため、「名前を呼んでも振り向かないことがある」「ことばの様子が気になる」といった心配を話す入口になります。はっきりした原因が分からなくても、気になっている場面をそのまま伝えてください。
健診では、いつごろから気になったか、どのような場面でそう感じたかを話すと、心配の内容が伝わりやすくなります。一方、成長や発達について相談できることと、健診で聴力検査を受けられることは別です。健診で聞こえを調べてもらえると決めつけず、聞こえそのものの評価について知りたい場合も、その希望を言葉にして相談しましょう。
SECTION 13
健診で相談するなら、何を持ってどう予約する?
たかしまこどもクリニックの乳幼児健診を利用する場合、予約は電話で受け付けると案内されています。電話では健診を希望していることに加え、聞こえやことばについても相談したいと伝えておくと、来院時に話したいことを整理できます。予約方法は乳幼児健診についての案内であり、耳の症状があるときの診察の予約方法まで示すものではありません。
同院は健診の持ち物として母子手帳を挙げていますので、来院時に持参してください。新生児期の検査結果など、ほかに手元で確認できる記録があれば、一緒に見せることもできます。ただし、聴覚検査の結果が母子手帳に必ず書かれているとは限りません。記録の有無と、いま気になっている様子を分けて伝えれば、結果の記載場所が分からなくても心配を話せます。
SECTION 14
耳の症状があるとき、診察では何から伝える?
耳の痛みや耳だれなど気になる症状があるなら、健診の日に話すことだけを考えず、診察で相談することも考えてください。たかしまこどもクリニックは一般小児科を案内しています。聞こえが気になるという心配に加えて耳の症状があるときは、症状が始まった時期と、その前後で気づいた変化を順に伝えると話しやすくなります。
症状と聞こえの変化を時系列で
同院が中耳炎について案内している受診時の情報には、耳の痛みや耳だれが始まった時期、鼻水・せきなど風邪症状の経過、気になる聞こえの変化があります。例えば「耳だれに気づいたのはいつか」「聞こえ方が気になり始めたのはその前か後か」を分けて話せます。これらは中耳炎の受診時に伝える情報であり、耳の症状だけで病名や受診の緊急性を決める基準ではありません。
SECTION 15
相談前に、どの出来事を一緒に伝える?
相談前に、分かる範囲の出来事をひとまとめにしておくと、健診でも診察でも心配の内容を伝えやすくなります。「聞こえていないはず」「耳の病気が原因だと思う」と結論を出すより、実際に見た様子と、保護者が心配している理由を分けて話してください。たかしまこどもクリニックは乳幼児健診で育児の不安や疑問を相談できると案内しています。
そろっている情報から伝える
- 音への反応:名前を呼んだときや音がしたとき、どの場面でどんな様子だったか。
- ことばの様子:保護者が何を気にかけているか。
- 耳の症状:痛みや耳だれに気づいた時期と、その前後の聞こえの変化。
- これまでの経過:中耳炎にかかったことがあるか、手元に見せられる検査情報があるか。
同院は中耳炎の受診時に、症状の始まりや過去の中耳炎、聞こえの変化を伝えるよう案内しています。覚えていないことや記録がないことは、そのまま伝えて構いません。すべてをそろえてから相談するのではなく、気になる経過をたかしまこどもクリニックに伝え、家庭で聞こえの診断や安全性の判断を完結させないようにしましょう。
FAQ
よくある質問
新生児聴覚スクリーニングの結果が見つからなくても相談できますか?
相談できます。呼びかけや音への反応、ことばの様子で気になった場面を伝え、検査結果が手元にないことも健診や診察で話してください。結果が見つかった場合は、その内容も併せて伝えましょう。
テレビの音を大きくするだけで、中耳炎と分かりますか?
その様子だけでは分かりません。たかしまこどもクリニックは、テレビの音量を上げるようになったことを中耳炎の受診目安の一つに挙げています。耳の痛みや耳だれ、風邪症状があるかも確認し、聞こえの変化とともに伝えてください。
中耳炎を繰り返したことがあれば、耳鼻科の紹介は決まりますか?
紹介が必ず決まるわけではありません。同院は、滲出性中耳炎や反復性中耳炎の場合に耳鼻科専門医への紹介を検討すると案内しています。これまでに中耳炎にかかった回数や時期、現在の聞こえで気になる様子を診察で伝えてください。
運営者
たかしまこどもクリニック






