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薬やたばこを飲み込んだかもしれないとき|いつ・何を・どれだけを確かめることと、急いで受診したい様子

2026.11.6   子どもの症状

子どもが薬やたばこを口に入れたかもしれないときは、まず様子を見てください。15歳以下の子どもで、唇が紫色、顔色が明らかに悪い、激しい咳やゼーゼーで呼吸が苦しそう、呼吸が弱いなど、厚生労働省が示す状態なら、すぐに119番してください。意識がない、けいれんを起こしているなど重篤な症状がある場合も、直ちに救急車を呼ぶ目安です。

目を離した間に薬のシートが開いていたり、たばこが減っていたりしても、見た目だけで飲んだ物や量は決められません。周囲の容器や残った物を確認し、家庭で吐かせないでください。受診の必要性や応急手当が分からないときは中毒110番に相談できます。加熱式たばこでは、葉の部分を1本以上食べた可能性、浸出液を飲んだ可能性、金属片を飲み込んだ可能性がある場合に、同センターは受診を勧めています。

SECTION 01

薬やたばこを口に入れたかもしれないとき、最初に見る様子は?

子どものそばに薬のシートやたばこがあっても、何をどれだけ口に入れたかを調べる前に、子どもの意識を確認してください。意識がない、けいれんを起こしているなど重篤な症状がある場合は、直ちに119番して救急車を呼びます。物の名前や減った量が分かるまで通報を待つ必要はありません。

口に入れる場面を見ていないと、周囲の物が気になって確認を始めたくなります。しかし、重篤な症状があるときに優先するのは救急車の要請です。物を調べてから子どもの様子を見るのではなく、まず今の状態を見て行動を決めてください。

SECTION 02

息づかいがいつもと違うとき、119番の目安は?

咳・ゼーゼーと呼吸の苦しさを一緒に見る

15歳以下の子どもで、激しい咳やゼーゼーがあり、呼吸が苦しそうな場合は、すぐに救急車を呼ぶ目安です。「咳がある」だけに置き換えず、激しさと呼吸の苦しそうな様子を併せて確認してください。薬やたばこを口に入れたか分からなくても、この状態なら119番を優先します。

また、15歳以下の子どもで呼吸が弱い場合も、すぐに救急車を呼ぶ目安です。こちらは激しい咳やゼーゼーがあることを条件としていません。咳の様子を確かめることに気を取られず、呼吸が弱いと分かった時点で119番してください。

SECTION 03

唇や顔色にどんな変化があれば119番する?

唇と顔色は別々の目安

15歳以下の子どもで、唇の色が紫色の場合は、すぐに救急車を呼ぶ目安です。薬のシートが開いていたか、たばこが何本残っているかを先に確かめる場面ではありません。唇の変化に気づいたら119番してください。

15歳以下の子どもで、顔色が明らかに悪い場合も、すぐに救急車を呼ぶ目安です。唇が紫色になることまで待つ必要はなく、二つはそれぞれの目安として確認します。反対に、ここに挙げた変化が見当たらないことだけで、誤飲の心配がないとは判断しないでください。

SECTION 04

119番では事故と子どもの状態をどう伝える?

通報では、分かることから簡潔に

119番通報では、まず「救急です」と伝え、救急車に来てほしい場所を伝えます。続いて、誰が、どのようにして、どうなったかを簡潔に話してください。子どもが薬のシートを触っていた、たばこのそばにいたなど、見た状況と、今起きていることを分けて伝えると、見ていない誤飲を断定せずに説明できます。

意識と呼吸の有無も、分かる範囲で伝えます。口に入れたかどうか、物の種類や量が不明なら、不明なまま話してください。すべてを確かめ終えてから電話するのではなく、指令員の質問に落ち着いて答えます。

SECTION 05

救急隊が来たら、どの変化を伝える?

救急車を呼び、救急隊が到着したら、事故が起きた状況と、到着までに子どもの様子がどう変わったかを伝えてください。薬やたばこがどこにあったか、子どもが何をしているところを見つけたかなど、実際に見たことを軸に説明します。飲み込む瞬間を見ていない場合は、見ていないこともそのまま伝えられます。

到着時の状態だけでなく、救急車を待つ間に気づいた変化も伝える情報です。最初に見たときと比べて、いつ、どのような様子になったかを、分かる範囲で順に話してください。事故の経緯とその後の変化を分けて伝えると、確認できたことと推測とを混同せずに済みます。

SECTION 06

薬のシートが開いていたら、何を手がかりにする?

見ていない事故は周囲の容器を手がかりに

救急車を呼ぶ目安に当たらず、誤飲の場面を見ていなかった場合は、子どもの周囲を確認します。開いた薬のシートだけで決めつけず、散らかっている空き瓶や空き箱なども手がかりに、原因となった可能性のある物を探してください。たばこが近くにあった場合も、見た事実と、口に入れたかどうか分からないことを区別します。

何を飲んだ可能性があるかという情報は、医療機関を受診する場合や中毒110番に相談する場合に必要です。物を特定できなければ、分からないまま相談してください。周囲の容器を確認する目的は、見ていない事故を確定することではなく、相談時に伝えられる情報を整理することです。

SECTION 07

残った薬や液体から量をどう伝える?

飲んだ可能性のある物の残量が確認できるなら、どれだけ残っているかを確かめてください。残っている量は、飲んだ量を推定するための材料になります。薬なら残っている分、液体なら容器に残っている分など、実際に確認できた量として伝えます。

ただし、減った分をそのまま子どもが飲んだ量として確定することはできません。容器を見た時点の残量と、飲んだ可能性のある量の推定は分けて話してください。残量だけから危険度や、いつまで待てるかを決めるのではなく、確認できた情報を相談の材料にします。

SECTION 08

飲み込んだ物を家庭で吐かせてもよい?

飲んだ物が分からなくても、家庭では吐かせない

何かを食べた、飲んだ中毒事故が疑われるとき、家庭で吐かせることは勧められていません。吐かせると、吐いた物が気管に入ってしまうことがあり、危険です。薬かたばこか分からない場合も、口に入ったか確かめようとして吐かせないでください。

残量を見て「飲んだかもしれない」と思っても、吐かせることで確認はしません。飲み込んだ物を出そうとする前に、家庭で吐かせる行為そのものに危険があることを踏まえてください。

SECTION 09

たばこや吸い殻を飲んだ場合、水や牛乳は?

たばこやたばこの吸い殻を飲んだ場合、水や牛乳は飲ませないでください。たばこ葉のニコチンが水分に溶け出し、体内に吸収されやすくなるためです。「水で薄めればよい」と考えて飲ませる対応は、この場合には当てはまりません。

子どものそばに吸い殻があり、口に入れたか分からないときも、まず何があったかを確かめてください。食べたり飲んだりした物によって手当ては異なります。たばこ以外の物も近くにあるなら、たばこを飲んだと決めつけず、分かる範囲の状況を中毒110番に伝えて相談しましょう。

SECTION 10

加熱式たばこの葉や浸出液では何に注意する?

葉と、たばこを浸した液を分けて確かめる

加熱式たばこの葉、またはたばこを浸した液である浸出液を摂取した場合、ニコチンによって悪心、嘔吐、顔色不良などが出る可能性があります。ただし、摂取すれば必ず症状が出るという意味ではありません。

使用済みの加熱式たばこが子どもの近くにあったら、葉が残っているかだけでなく、浸した液があったかも分けて確認してください。今は吐いていない、顔色も普段どおりに見えるという観察だけでは、葉や浸出液を摂取していないとは判断できません。何を口にした可能性があるかを整理することが、次の受診判断につながります。

SECTION 11

加熱式たばこの葉や浸出液で受診を勧める条件は?

葉の量と浸出液は、別々の条件

加熱式たばこの葉について、日本中毒情報センターは、葉の部分を1本以上食べた可能性がある場合に受診を勧めています。食べたところを見ていなくても、1本以上食べた可能性があるなら、この条件として考えてください。葉が何本分あったか、残っている部分と照らして確かめましょう。

一方、加熱式たばこの浸出液を飲んだ場合も、同センターは受診を勧めています。こちらは葉を1本以上食べた場合とは別の条件です。飲料容器などに加熱式たばこを浸した液があり、飲んだことが分かっている場合、葉を食べた量だけで判断しないでください。これらは加熱式たばこについて示された条件であり、紙巻きたばこや吸い殻全般の摂取量の基準ではありません。

SECTION 12

加熱式たばこの金属片を飲んだかもしれないときは?

加熱式たばこの一部の製品には、葉の芯の部分に金属片が入っています。すべての製品に含まれるわけではありませんが、その金属片を飲み込むと、消化管内を傷つける可能性があります。葉を食べたかどうかだけでなく、金属片のある製品だったかという点も確認が必要です。

子どもの近くにあった加熱式たばこの芯の部分が見当たらないなど、金属片を飲み込んだ可能性がある場合、日本中毒情報センターは受診を勧めています。「飲み込むところを見ていない」だけで、その可能性を除外しないでください。まず製品と残っている部分を確かめ、金属片について分かることを受診時に伝えられるようにしましょう。

SECTION 13

飲んだ物や手当てが分からないとき、どこへ相談する?

物と状況を確かめてから相談する

何を食べたり飲んだりしたかによって手当ては異なります。薬のシートやたばこが子どものそばにあり、どちらを口にしたか分からない場合は、見つかった物や残っている量など、確認できた状況を整理してください。応急手当の方法や受診の必要性が分からないときは、日本中毒情報センターの中毒110番に相談できます。

一般専用の中毒110番は365日24時間対応と案内されています。ただし、救急車を直ちに呼ぶ状態なら、相談の準備を先にせず119番を優先してください。中毒110番は、何を口にした可能性があるかに応じた手当てや、受診の必要性を判断できないときの相談先です。

SECTION 14

休日・夜間の受診判断に迷ったら#8000は使える?

休日・夜間に、子どもの症状にどう対処するか、病院を受診した方がよいか迷うときは、#8000で小児科医師・看護師に電話相談できます。たばこをなめたかもしれないなど、保護者が症状への対処や受診について判断に迷う場面で利用する相談先です。ただし、救急車を直ちに呼ぶ目安に当たる場合は、#8000への相談より119番を優先してください。

#8000の実施時間は都道府県によって異なります。休日・夜間ならいつでもつながると考えず、利用するときは厚生労働省が案内する最新の実施状況で、住んでいる都道府県の時間を確認してください。相談できる時間かどうかと、子どもの状態から救急車を呼ぶべきかどうかは、分けて考えましょう。

SECTION 15

事故のあと、使用済みの加熱式たばこをどう片付ける?

使い終わったら、手の届かない場所へ

加熱式たばこの誤飲を防ぐには、使用後のたばこや器具をすぐに片付けてください。ゴミ箱に捨てる場合も、子どもの手が届かない場所にゴミ箱を置くなど、捨てた後に取り出せないよう工夫しましょう。使い終わった物を手近な場所に残さないところまでが、片付けです。

使用後の加熱式たばこを、飲料缶やペットボトルなどの飲料容器に捨てないでください。飲み物の容器を捨て場所に使わないことも、誤飲事故を防ぐために勧められています。片付けるときは、使用済みのたばこだけでなく器具とゴミ箱の置き場所も一緒に確認しましょう。

FAQ

よくある質問

飲んだ瞬間を見ていません。空き箱しかない場合も相談できますか?

相談に向けて、空き箱や周囲にある物から原因物質を確かめてください。事故を見ていなかった場合にそれらが手がかりになると日本中毒情報センターは案内しており、受診の必要性が分からないときは中毒110番に相談できます。

加熱式たばこの葉が1本未満なら、受診せずに済みますか?

1本未満という情報だけでは、受診不要とは決められません。同センターが示す『葉の部分を1本以上食べた可能性』という受診勧奨条件とは別に、浸出液を飲んだか、金属片を飲み込んだ可能性があるかも確認し、受診の必要性が分からなければ中毒110番に相談してください。

休日の夜、受診するか迷う場合は#8000に電話できますか?

休日・夜間に子どもの症状への対処や受診の要否で迷う場合は、#8000で相談できます。実施時間は都道府県ごとに異なるため、住んでいる都道府県の最新情報を確認してください。唇が紫色、呼吸が弱いなど救急車を呼ぶ目安に当たる場合は、119番してください。

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