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B型肝炎ワクチン|生後2か月・3か月・7~8か月の3回を受けるときの予定の立て方
生後2か月が近づき、初めての予防接種の準備を始めると、B型肝炎ワクチンもこの時期から始まることに気づきます。B型肝炎ワクチンは3回受けるワクチンで、1回目と2回目は続けて来るものの、3回目は少し先の月齢になります。最初の予約だけで安心してしまうと、3回目の時期を見落としやすいワクチンです。
厚生労働省のB型肝炎ワクチンのページは、標準的な接種時期を1回目生後2か月、2回目生後3か月、3回目生後7~8か月とし、1回目から3回目を終えるまでおおよそ半年間かかると案内しています。この記事では、その時期と間隔の決まりを確かめながら、3回をどう予定に組み込むか、予定どおりにいかないときに何を確かめるかを順に整理します。
SECTION 01
B型肝炎ワクチンは、何を防ぐためのもの?
厚生労働省のページは、B型肝炎ウイルスワクチンによって、肝炎などの重篤な疾患の予防ができると説明しています。接種は生後2か月から行います。
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染によっておこる肝臓の病気です。感染した血液等に接触した場合に感染を起こすことがあり、一過性の感染で終わる場合と、感染している状態が続いてしまう場合(キャリア)があります。経過の違いから急性肝炎と慢性肝炎があり、急性肝炎はまれに劇症化する場合もあるため注意が必要とされています。キャリアになると慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では肝硬変や肝がんなど命に関わる病気を引き起こすこともあるとされています。
SECTION 02
1回目を予約する前に、母子手帳で確かめることは?
生後2か月の予約を入れる前に、母子手帳を開いて、生まれたあとにB型肝炎ワクチンを受けた記録がないかを確かめておきましょう。生まれてすぐの接種がどのような目的で行われたかによって、生後2か月からの定期接種の扱いが変わることがあります。この点は、下の「生まれてすぐに接種をすすめられた場合は?」で整理します。
あわせて、生まれた日から数えて1歳になる日を確かめ、生後2か月・3か月・7~8か月がそれぞれ何月にあたるかを書き出しておくと、3回の見通しが立ちます。家族にB型肝炎のことで医師から説明を受けている人がいる場合や、出産した医療機関で何か説明を受けている場合は、その内容も予約や相談の際に伝えられるよう、メモしておいてください。
SECTION 03
定期接種として受けられるのは、いつまで?
厚生労働省のページによると、B型肝炎ワクチンは2016年10月1日から定期接種となっており、対象となるのは0歳児です。国立健康危機管理研究機構の「日本の予防接種スケジュール」の注釈でも、定期接種の対象は2016年4月1日以降に生まれた児で、1歳に至るまでとされています。
つまり、1歳になるまでに3回の接種を終えることが、定期接種として予定を組むときの前提になります。標準的な時期どおりに進めれば3回目は生後7~8か月になり、1歳までには数か月の幅がありますが、途中の接種を何か月も先送りにすると、その幅は小さくなっていきます。予定を立てるときは、1歳になる日もあわせて書いておきましょう。
SECTION 04
3回の標準的な時期は?
2か月・3か月・7~8か月
厚生労働省のページは、B型肝炎ワクチンの標準的な接種時期を次のように示しています。
- 1回目:生後2か月
- 2回目:生後3か月
- 3回目:生後7~8か月
1回あたり0.25mLを皮下に接種し、1回目の接種から3回目の接種を終えるまでには、おおよそ半年間かかるとされています。1回目と2回目はひと月ほどの間で続きますが、2回目から3回目までは数か月あきます。この「3回目だけ離れている」という形を最初に知っておくと、予定表を作るときに見落としを防げます。
SECTION 05
接種と接種のあいだは、どのくらい空ける?
国立健康危機管理研究機構のスケジュールの注釈は、B型肝炎ワクチンについて、1回目と2回目の間は27日以上、1回目と3回目の間は139日以上の間隔をおくとしています。3回目の間隔は、2回目からではなく1回目から数える点に気をつけてください。
標準的な時期どおりに進めた場合、1回目と2回目はおよそひと月、1回目と3回目は5~6か月ほど離れることになります。一方で、体調不良などで1回目や2回目がずれたときは、次の接種日を決める前に間隔を確かめる必要があります。日付の数え方で迷うときは、母子手帳の記録を持って医院に相談し、次の接種日を一緒に決めるのが確実です。
SECTION 06
生後2か月の予定は、どう組み立てる?
生後2か月は、B型肝炎ワクチンだけでなく、ほかの定期接種も始まる時期です。厚生労働省のページでも、ワクチンを年齢別に見る一覧に「生後2か月から」という区分が設けられています。たとえば国立健康危機管理研究機構の注釈では、ロタウイルスワクチン(1価)の標準的接種時期の例が、1回目生後2か月、2回目生後3か月とされています。
このように、生後2か月と3か月には複数のワクチンの予定が重なります。どのワクチンをどの日に受けるかは、子どもの体調や医院の予約状況によって変わるため、ひとつずつ別々に考えるより、生後2か月から1歳までの予定を一枚にまとめて見られるようにしておくと整理しやすくなります。組み合わせ方に迷うときは、予約の段階で医院に相談しましょう。
SECTION 07
3回目を忘れないために、何を書いておく?
3回目は、2回目から数か月あとの生後7~8か月です。そのころには、ほかの接種や乳幼児健診の予定も入ってくるため、B型肝炎ワクチンの3回目だけが後回しになることがあります。2回目を受けた日に、3回目の予定の月を母子手帳に書いておきましょう。
- 1回目と2回目を受けた日付(母子手帳の記録で確かめる)
- 3回目の予定の月(生後7~8か月)と、1回目から139日以上あいているか
- 定期接種の対象(1歳未満)のうちに3回を終えられるか。最後に受けられる日は、医院や自治体に確かめる
スマートフォンのカレンダーなどに予定を入れておくのも一つの方法ですが、接種の記録は母子手帳に残ります。予定と記録を同じ場所で見られるようにしておくと、次の予約を取るときに確かめやすくなります。
SECTION 08
予定どおりに受けられなかったときは?
赤ちゃんの体調によっては、予定していた日に接種できないことがあります。そのような場合も、定期接種の対象は1歳に至るまでであること、1回目と2回目の間は27日以上、1回目と3回目の間は139日以上をあけることを手がかりに、次の日程を考えます。
ずれた分をどう取り戻すか、ほかのワクチンの予定とどう組み直すかは、それまでの接種記録によって変わります。家庭だけで日付を詰めて決めようとせず、母子手帳を手元に置いて医院に相談してください。1歳が近づいている場合は、早めに相談しておくと安心です。
SECTION 09
接種の日に熱があるときは?
厚生労働省のページは、発熱している場合や、重篤な急性疾患にかかっている場合は接種を受けることができないとし、治ってから受けるよう案内しています。当日の朝に熱がある、具合が悪そうだというときは、無理に連れて行かず、医院に連絡して予定を相談しましょう。
また、B型肝炎ワクチンやその成分であるチメロサール(水銀化合物)を含む製剤等でアナフィラキシーを起こしたことがある方は、接種を受けることができないとされています。前の予防接種で強い反応が出たことがある場合は、予約の時点で伝えておいてください。
SECTION 10
前もって医師に相談しておきたいのは、どんな場合?
厚生労働省のページは、次のような方は接種にあたって注意が必要なため、あらかじめ医師に相談するよう案内しています。
- 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある
- これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった
- けいれんを起こしたことがある
- 免疫不全と診断されている、または近親者に先天性免疫不全症の方がいる
- B型肝炎ワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれがある
- 血小板減少症、凝固障害がある、または抗凝固療法を受けている
同じページのQ&Aでは、B型肝炎ワクチンは酵母由来であることから、酵母に対するアレルギーにも注意が必要と考えられると説明されています。当てはまるか分からないときも、接種の前に医師へ伝えて確かめてもらいましょう。
SECTION 11
接種のあとに、どんな変化が出ることがある?
厚生労働省のページは、B型肝炎ワクチンについて、長く世界中で使用され、安全性の高いワクチンとして知られていると説明しています。そのうえで、予防接種のあとには、B型肝炎ワクチンに限らず、次のような体の変化があることがあるとしています。
- 接種した場所が赤くなる、腫れる、しこりができる、痛みを感じる
- 熱が出る、刺激に反応しやすくなる
- いつもより機嫌が悪い、ぐずる、眠そうにする
極めてまれに、アナフィラキシーや急性散在性脳脊髄炎などの重い病気にかかることがあるともいわれています。予防接種を受けたあと、気になる症状や体調の変化があらわれたら、すぐ医師に相談してください。
SECTION 12
3回受けると、効果はどのくらい続く?
厚生労働省のページによると、ワクチン接種による抗体獲得率は、40歳までの接種では95%と報告されています。一方で、予防接種を受けても、子どもの体質や体調によって免疫ができないことがあるとも説明されています。
また、ワクチン3回接種後の感染防御効果は20年以上続くと考えられています。ここで示されているのは3回接種したあとの効果であり、1回目と2回目を受けたところで止めず、3回目まで受け終えることが予定づくりの目標になります。
SECTION 13
ワクチンのことで、ほかに相談できる窓口は?
厚生労働省は、感染症の一般的な予防方法や流行状況、予防接種の意義、有効性、副反応等に関する疑問に対応するため、「感染症・予防接種相談窓口」を開設しています。受付の時間や連絡先は、厚生労働省のB型肝炎ワクチンのページに掲載されているので、そちらで確かめてください。
同じページには、この窓口は行政に関する意見や質問は受け付けていないことも書かれています。お子さんの体調を踏まえて接種してよいか、日程をどうするかといった個別の相談は、接種を受ける医療機関で医師に相談しましょう。
SECTION 14
生まれてすぐに接種をすすめられた場合は?
厚生労働省のQ&Aは、家族内感染等の感染リスクが高い方に対する予防接種は、医学的な観点から、出生後早期に行われることがあると説明しています。定期接種の対象となる場合があるため、医師から出生直後にB型肝炎ワクチンの接種が必要との話がある場合には、早めに住んでいる自治体に相談するよう案内しています。
一方、母子感染予防のためのB型肝炎ワクチン接種を含む治療を受けた方は、健康保険給付の対象となっていることから、定期接種の対象者とならないとされています。出産した医療機関で生まれてすぐに接種を受けた場合は、それがどちらにあたるのかを母子手帳の記録や出産した医療機関の説明で確かめ、生後2か月からの予定を医院に相談してください。
SECTION 15
途中でワクチンの製品が変わっても受けられる?
厚生労働省のQ&Aによると、定期接種に使われるB型肝炎ワクチンは2社が製造しており、いずれも組換え沈降B型肝炎ワクチン(酵母由来)です。基本的には3回の接種を同一の製剤で行うことが望ましいと考えられるものの、切り替えて使用する場合であっても、定期の予防接種としての実施は可能とされています。
引っ越しなどで途中から接種する医療機関が変わることもあります。その場合は、それまでに受けた接種の記録が母子手帳に残っているかを確かめ、新しい医療機関に見せられるようにしておきましょう。
SECTION 16
たかしまこどもクリニックで相談するには?
たかしまこどもクリニックの診療案内には、一般小児科、小児循環器科、アレルギー科、乳幼児健診とならんで予防接種があります。院長の高島悟医師は、日本小児科学会認定の小児科専門医です。3回の予定の立て方や、ずれたときの組み直しで迷うときは、母子手帳を手元に置いて相談してください。
予約の方法や、来院時に必要な持ち物は、医院の公式サイトの診療案内で最新の内容を確かめてから準備しましょう。生後2か月の1回目を予約する時点で、3回目までの見通しを一緒に確かめておくと、その後の予定が立てやすくなります。
FAQ
よくある質問
2回目のあと、3回目はいつ受ければよいですか?
厚生労働省のページでは、3回目の標準的な接種時期は生後7~8か月です。国立健康危機管理研究機構の注釈では、1回目と3回目の間は139日以上あけるとされています。1回目の日付から数えて、予定の日が間隔を満たしているかを確かめてください。
1歳を過ぎてしまいそうです。どうすればよいですか?
定期接種の対象は1歳に至るまでとされています。期限が近い場合は、それまでの接種記録が分かる母子手帳を用意して、早めに医院へ相談してください。
接種のあとに熱が出ました。様子を見てよいですか?
厚生労働省のページは、予防接種のあとに熱が出ることがあるとしたうえで、気になる症状や体調の変化があらわれたら、すぐ医師に相談するよう案内しています。迷うときは医院に相談してください。
運営者
たかしまこどもクリニック






