Newsお知らせ・お役立ち情報

坐薬の入れ方|嫌がる子に入れるコツと、入れてすぐうんちが出たときにどうするか

子どもに坐薬を使うときは、薬の名前や一回量、使う条件を薬袋で確かめることが出発点です。入れ方に困ったときや使用後すぐ便が出たときの相談、保管方法、緊急受診を優先する状態を整理します。

SECTION 01

薬の名前・一回量・使う条件を薬袋で確認する

子どもに坐薬を使う前には、手元の薬の名前と、処方された使い方を確認してください。薬袋や説明書を読み、誰の薬か、一回に使う量、どのようなときに使うか、使用回数や次に使うまでの間隔について、医師・薬剤師からどのように説明されたかを確かめます。見た目が似ているからといって、以前使った薬と同じ方法でよいとは限りません。

坐薬には、患者ごとに使い方が定められています。「坐薬なら何時間おき」「熱がこの温度なら一律に使う」という共通の決まりを、この記事から当てはめることはできません。量や間隔が分からなければ、使う前に処方元や薬剤師へ確認してください。別の子どもの薬袋や、知人が聞いた説明を手元の薬の指示の代わりにしないようにします。

確認する物と、分からない点をそろえる

相談するときは、「坐薬の使い方が分かりません」という言葉に加え、薬の名前、薬袋の指示、子どもの状況を伝えます。「一回量の読み方が分からない」「どの症状のときに使うのかを確かめたい」など、迷っている部分を分けると質問しやすくなります。すでに使っている薬がある場合も、その薬の情報と使用した時刻を伝えてください。

家族で交代して看病する場合は、誰かが説明を覚えているはずと考えず、同じ薬袋や説明書を見られるようにしておきます。すでに使ったかどうかが曖昧なまま、次の人が使ってしまわないよう、使った薬と時刻を共有しましょう。これは相談に必要な情報を整理するための工夫であり、処方された量や間隔を変更するためのものではありません。

たとえば、「夜に使った」と聞いただけでは、次に使ってよい時刻を薬袋の指示と照らし合わせられないことがあります。覚えている人に使用した薬と時刻を確かめ、分からない場合は分からないまま相談先へ伝えてください。薬の情報をそろえることと、追加してよいと判断することは別です。情報が曖昧なときに、前に使った時刻を推測して次の使用を決めないようにしましょう。

SECTION 02

手を洗い、説明を確認してから入れる

使用する前には手をよく洗い、坐薬を包装から取り出します。奈良県立医科大学附属病院薬剤部は、子どもでは排便の有無を確認してから挿入するよう案内しています。準備を始めてから薬袋を探すことにならないよう、使い方の説明を先に読み、手元の薬について受けた指示を確かめておきましょう。

国立成育医療研究センターの一般的な説明では、子どもを仰向けに寝かせて両足を持ち上げ、坐薬のとがった方から入れ、4〜5秒おさえる方法が紹介されています。入りにくい場合については、先端を少量の水でぬらすか、少し溶け始めるまで肛門に押し当てておく方法が示されています。具体的には、処方時の説明や薬の説明書を確認し、分からない部分を自己流で補わないでください。

初めて使うときは、「包装を外すところまでは分かるけれど、子どもの姿勢をどうすればよいか分からない」ということもあると思います。説明のどの部分が分からないかを示して、処方元や薬剤師へ尋ねて構いません。手順を文章だけで理解しにくい場合には、説明を受けたいことを伝えましょう。

説明を受けた家族と、実際に薬を使う家族が異なる場合は、伝言だけで手順を補わず、渡された説明書も一緒に確認してください。「入れたらしばらく押さえる」とだけ聞いたときなど、具体的な方法が分からなければ、その部分を薬剤師に聞き直して構いません。分からないことを使う前に確かめるために、薬の説明書を役立てましょう。

また、先が入りにくいときに、家にある物を自由に塗ったり、記事に書かれていない方法を加えたりすることは勧められません。薬の説明と、子どもに合った介助の方法を確認してください。入れる前に量について迷いがある場合は、手技の問題と分けて相談します。準備の方法が分かっていても、一回量が不明なまま使用を始めないようにしましょう。

SECTION 03

嫌がって入れられないときは方法を相談する

子どもが嫌がると、保護者も「早く使わなければ」と焦ることがあります。しかし、うまく入れられない理由は家庭ごとに違います。姿勢が分からないのか、子どもが動いてしまうのか、説明どおりにできているか不安なのかを整理し、処方元や薬剤師に相談してください。入れられないことを、保護者だけの工夫で解決しようと抱え込まなくて構いません。

相談では、「泣いて足を動かしてしまう」「説明された姿勢を保てない」「どの向きから入れるのか確かめたい」など、止まってしまったところを具体的に話します。「嫌がっています」という一言より、どの場面で困っているかを伝えやすくなります。子どもの状態と薬の情報も合わせ、その子に合った方法を尋ねてください。

入れ方の相談と、薬の変更の相談は分ける

坐薬を使いにくいからといって、手元の飲み薬へ自分の判断で切り替えたり、別の薬を足したりすることは避けてください。「別の方法があるか知りたい」という場合も、今処方されている薬を伝えて相談します。入れ方についての説明を受けることと、薬の種類や使い方を変更することは、別に確認が必要です。

子どもに説明できる場合は、これから何をするかを、保護者が落ち着いて伝えられるようにしておきましょう。ただし、声のかけ方だけで使えるようになると約束することはできません。無理な押さえつけ方をここで決めたり、どの家庭でも同じ人数で介助する必要があると考えたりせず、実際に困っている姿勢や動きを相談してください。

SECTION 04

すぐ便が出たときは、追加する前に状態を確かめる

坐薬を入れた後に便が出ると、「薬が全部出てしまったのでは」と心配になるかもしれません。ただ、便が出たということだけで、新しい坐薬をもう一回分使うと決めないでください。入れてすぐに薬そのものが出てきた場合と、便の中に薬が見えない場合は、同じようには扱えません。

国立成育医療研究センターの案内でも、入れた直後に坐薬も出た場合と、便の中に坐薬が見えない場合を区別しています。便の中に坐薬が見えない場合には、すでに吸収されているため使う必要はないと説明されています。「便が出たら必ず使い直す」という覚え方をしないようにしてください。

実際には、薬そのものが出たか、どのくらい残っているかが分からないこともあります。判断できないときは、自己判断で追加せず、処方元や薬剤師に相談してください。薬の名前、入れた時刻、便が出たときの様子、薬が見えたかどうかを伝えます。見ていないことは推測せず、「薬が出たかは分かりません」と話して構いません。

相談前に新しい薬を入れてしまうと、最初に使った分と合わせて、どれだけ使ったかの確認が必要になります。家族と看病を交代する際も、単に「便が出た」とだけ伝えず、坐薬を使った後の出来事であることを共有しておきましょう。使い直すかどうかを、経過時間だけの自己流の基準で決めないことも大切です。

SECTION 05

二種類の坐薬や飲み薬は、順番と間隔を確認する

坐薬が複数あるときや、飲み薬も処方されているときは、それぞれの薬の名前と使い方を確認します。「坐薬と飲み薬だから重ならない」「同じ形の薬だから同じ間隔でよい」とは考えないでください。併用するときの順番や間隔は、薬の組み合わせを伝えて、医師・薬剤師の指示を確かめます。

国立成育医療研究センターには、特定の抗けいれん坐薬と解熱用坐薬を併用する際の説明がありますが、その説明の順番や間隔を、名前の分からないすべての坐薬に広げることはできません。ほかの家庭で聞いた使い方が、自分の子どもの薬にも当てはまるとは限らないためです。薬袋を見比べても分からないときは、組み合わせ全体を相談してください。

すでに使った薬も含めて伝える

問い合わせる際は、これから使おうとする薬だけでなく、すでに使った坐薬や飲み薬も伝えます。「朝にも薬を使いました」だけでは、どの薬かが分かりません。薬の名前と使用した時刻を、手元の説明書などで確かめながら話すと、確認しやすくなります。ほかの医療機関から処方された薬がある場合も、その情報を省かないでください。

熱が下がらないことを理由に、指示された間隔を短くしたり、家にある別の薬を足したりする前に相談しましょう。相談した内容は、看病する家族にも同じ説明が伝わるようにします。薬ごとの指示が整理できない場合は、順番だけを自分で決めず、どこが分からないのかを医師・薬剤師に確かめてください。

SECTION 06

保管方法は薬ごとの表示に従う

坐薬の保管方法には、室温で保管するものと、冷所で保管するものがあります。「坐薬は全部冷蔵庫に入れる」と一つに決めず、薬袋や説明書に書かれている保存方法に従ってください。保管場所を変える前に、手元の薬にどのような指示があるかを確認しましょう。

家族が片づける際にも、包装の見た目だけで保存場所を決めないようにします。薬だけを別の場所へ移して薬袋と離してしまうと、使う条件や保存方法を確認しにくくなります。どの薬の説明か分かる状態を保ち、看病を交代した人も、同じ指示を確認できるようにしておくと役立ちます。

切って使うよう指示された坐薬の残りや、形が変わってしまった薬についても、「また冷やせば使える」「残りはどれでも次に使える」と自己判断しないでください。使ってよい状態か、残りをどう扱うかは、薬の情報を伝えて薬剤師などに確認します。切り方や残った部分の扱いを、別の薬の説明から当てはめないことが大切です。

相談する際は、薬の名前に加えて、どこで保管していたか、包装から出していたか、どのように形が変わったかなど、分かる状況を伝えてください。状態を確かめるために使ってみるのではなく、使えるかどうかを先に相談します。次に使う予定がある場合も、まず保管方法と使用について受けた指示を読み返しましょう。

SECTION 07

薬の相談と緊急受診を分ける

薬の量や入れ方を確認することと、子どもの状態に緊急性がないかを見ることは、分けて考える必要があります。呼吸が苦しそう、反応が乏しいなど緊急性が高い様子があるときは、坐薬を入れ終わるのを待ったり、効くまで待ったりせず、119番へ通報してください。薬の使い方についての問い合わせを先に済ませる場面ではありません。

夜間など、子どもの急な病気やけがへの対処に迷うときには、熊本県子ども医療電話相談の#8000で看護師に相談できます。ただし、119番の代わりではありません。また、受付時間は曜日によって異なるため、利用する際は熊本市の公式案内を確認してください。

薬について相談する場合は、今の症状と普段との違い、使った薬の名前と時刻、薬袋の指示を伝えます。坐薬を入れられたかどうかだけで話を終えず、子どもの呼吸や反応など、気になっている様子も共有しましょう。「熱が下がらないので、追加してよいか」という場合も、薬の情報と子どもの状態を合わせて相談します。

保護者が困っていることを、すべて一度に整理してからでないと相談できないわけではありません。緊急性が高い場合は通報を優先し、薬の情報は分かる範囲で伝えてください。普段の薬の相談では、処方元や薬剤師へ使い方を確かめ、受けた説明を家族と共有します。子どもの状態への対応と、薬を正しく使うための確認をつなげて考えていきましょう。

FAQ

よくある質問

Q坐薬は、どの薬も同じ間隔で使えますか?
A

同じとは限りません。薬の名前と、子どもに処方された量、使う条件、回数や間隔を薬袋・説明書で確認します。この記事から共通の時間や体温の基準を当てはめず、分からない場合は使用前に処方元や薬剤師へ相談してください。

Q入れた後に便が出たら、もう一回分を使えばよいですか?
A

便が出たことだけで、もう一回分を使うと決めないでください。入れた直後に薬そのものが出た場合と、便の中に薬が見えない場合を区別します。薬が出たか分からないときは自己判断で追加せず、薬の名前と使用時刻、見た様子を伝えて相談しましょう。

Q坐薬を嫌がるので、家にある飲み薬に替えてもよいですか?
A

自分の判断で別の薬へ替えたり、足したりする前に、処方元や薬剤師へ相談してください。今の薬の名前と使い方、どのような姿勢や動きで入れられないかを具体的に伝えます。入れ方の介助を確認することと、薬の変更は分けて相談しましょう。

Q坐薬はすべて冷蔵庫で保管するものですか?
A

室温保存の薬と冷所保存の薬があります。薬ごとの表示に従ってください。形が変わった薬や切った残りについても、自分で使用できると判断せず、薬の名前と保管していた状況を伝えて薬剤師などに確認します。

Q呼吸が苦しそうなときも、坐薬が効くまで待った方がよいですか?
A

呼吸が苦しそう、反応が乏しいなど緊急性が高い様子がある場合は、薬の効果を待たず119番へ通報してください。#8000は夜間などの相談先ですが、緊急時の119番の代わりではありません。

運営者

たかしまこどもクリニック

For first-time patients

診療時間/アクセス

診療時間月火水木金土日祝
午前診療
AM 8:30~12:00
●●●●●●-
予防接種・乳児検診
PM 14:00~15:00
-(13:00~14:00)-
午後診療
PM 15:00~18:00
●-●●●●(14:00~16:00)-

※第2土曜日は休診

※日祝と火曜午後は休診です。
※予防接種と乳幼児健診は完全予約制ですので、お電話にてご予約下さい。

クリニック周辺地図

熊本県合志市幾久富1866-513

熊本市方面からも通いやすい立地にあり、専用駐車場を完備しています。
お車での来院が多い方も安心してご利用いただけます。