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インフルエンザに抗菌薬は効く?|「薬がほしい」と思ったときに知っておきたい、かぜと抗菌薬の関係

子どもの熱が続くと、「抗菌薬を出してもらえば早くよくなるのでは」と思うことがあります。咳やほかの症状もあると、何の薬が必要なのか迷うでしょう。ただ、薬の名前から考える前に、抗菌薬が何に効く薬なのかを知っておくと、診察での相談が具体的になります。

厚生労働省は、抗菌薬はインフルエンザウイルスには効かない一方、細菌との混合感染による気管支炎や肺炎などの合併症には使われる場合があると説明しています。熱の経過や気になる症状、すでに飲んでいる薬を伝え、「抗菌薬が必要か」「処方されたらどう飲むか」を確認しましょう。

SECTION 01

熱が続くとき、まず何を整理して伝える?

診察で伝えることを時系列に

子どもの熱が続くと、抗菌薬を出してもらえば早くよくなるのでは、と考えることがあります。薬の希望を伝える前に、いつから熱が出たか、その後どう変わったかを振り返っておくと、診察で経過を説明しやすくなります。熱の高さや続いた日数だけを取り出して、薬が必要かどうかを決めることはできません。

気になる変化は、次のように分けて伝えましょう。

  • 熱が出始めた時期と、これまでの変化
  • 咳や耳の痛みなど、熱以外に気になっている症状と、その変化
  • 現在飲んでいる薬と、飲み始めた時期

「咳も出てきた」「耳を痛がるようになった」といった出来事は、起きた順に話せる形にしておくと伝わりやすくなります。ただし、記録は原因を自宅で見分けるためのものではありません。抗菌薬が必要かどうかも、記録だけで結論を出さず、診察で相談してください。

SECTION 02

インフルエンザウイルスに抗菌薬は効く?

ウイルスそのものへの効果を区別する

抗菌薬は、インフルエンザウイルスそのものには効きません。子どもがインフルエンザにかかったと分かっていても、その事実だけを理由に抗菌薬を使えばウイルスへの治療になる、というわけではありません。「熱が続くから抗菌薬も必要なのでは」と思ったときは、まず何に対して薬を使うのかを分けて考えることが大切です。

診察で薬について尋ねるなら、「インフルエンザなので抗菌薬をください」と決めて伝えるより、熱が出てからの変化や気になる症状を具体的に話すほうが、必要性を相談しやすくなります。抗菌薬がインフルエンザウイルスに効かないことと、診察でほかの問題がないか確認することは、別の話です。

SECTION 03

インフルエンザでも抗菌薬が使われるのはどんな場合?

細菌との混合感染による合併症という場合

インフルエンザのときに抗菌薬が使われる場合もあります。それは、インフルエンザウイルスに抗菌薬が効くからではありません。ウイルスと細菌の両方に感染する「混合感染」によって気管支炎や肺炎などの合併症が起きた場合、その合併症の治療として抗菌薬などが使われることがあります。

この区別を知っていると、インフルエンザなのに抗菌薬が処方された場合も、薬の対象を尋ねやすくなります。一方、子どもの咳が続く、熱が下がらないといった経過だけから、混合感染や合併症があると決めることはできません。気になる変化を診察で伝え、抗菌薬を使う必要があるか確かめてください。

SECTION 04

咳や耳の痛みがあると抗菌薬が必要?

症状は伝える材料、薬を決める答えではない

咳が強くなったり、子どもが耳を痛がったりすると、細菌が原因で抗菌薬が必要なのでは、と心配になるかもしれません。咳や耳の痛みは診察で伝えたい情報ですが、それだけで細菌感染があると判断したり、抗菌薬の処方が必要だと決めたりはできません。症状を薬の希望に置き換える前に、いつから、どのように変わったかを伝えましょう。

たとえば咳については、熱が出る前からあったのか、後から気になり始めたのかを整理できます。耳の痛みも、いつ訴え始めたか、繰り返し訴えているかなど、見聞きしたことをそのまま伝えてください。保護者が原因を推測して結論を出す必要はありません。今の症状と経過を共有したうえで、薬が必要かを診察で確かめることが大切です。

SECTION 05

必要のない抗菌薬を使うと何が問題?

「念のため」に使う前に考えたいこと

抗菌薬を含む抗微生物剤は、不必要な使用や不適切な使用といった不適正使用によって、薬が効かなくなったり、効きにくくなったりすることがあります。これを薬剤耐性といいます。子どもの熱や咳が気になるときも、「使っておけばよい」と考えるのではなく、今回その薬が必要かどうかを診察で確かめる理由があります。

ここでいう問題は、一度飲んだ子どもに必ず耐性が生じる、という意味ではありません。不必要な使用と、必要な薬でも使い方が適切でない場合を区別し、処方の必要性と飲み方をそれぞれ確認することが大切です。早くよくなってほしいという気持ちがあるときほど、目の前の症状だけで抗菌薬を求めず、診察で判断材料を共有しましょう。

SECTION 06

処方された抗菌薬も途中でやめてよい?

症状が消えても、薬ごとの指示を確認

細菌感染に対して処方された抗生剤には、熱や咳などの症状が消えても、決められた期間飲む必要があるものがあります。症状が見えなくなったことだけを理由に途中でやめると、再び悪くなったり、耐性菌ができたりすることがあります。飲み始めるときに、いつまで飲む薬なのかを確認しておきましょう。

一方で、症状が消えたらやめてもよい薬もあります。すべての薬を同じように扱わず、処方された薬について確認することが必要です。予定より早く症状が落ち着いたときや、飲み続けるか迷ったときは、自己判断で中止する前に、その薬の飲み方を処方した医師に確かめてください。

SECTION 07

薬を受け取るとき、何を聞いておく?

受け取るときに確認したい三つのこと

薬を受け取るときは、名前だけでなく、その薬がどのような薬で、どう飲むよう指示されているかを確認しましょう。細菌感染に対して処方された抗生剤の中には、症状が消えても一定期間飲むものがあります。一方、症状が消えたらやめてもよい薬もあるため、ほかの薬に同じ飲み方を当てはめないことが大切です。

処方された薬ごとに、分からない点を尋ねておきましょう。

  • どのような薬として処方されたか
  • いつまで、どのように飲むか。症状が軽くなった後も続けるか
  • 症状が軽くなっても、再び受診する必要があるか

子どもの様子がよくなってから「もう飲まなくてよいのか」と迷わないよう、受け取る時点で確かめておくとよいでしょう。説明を聞いても判断に迷う点があれば、薬ごとに確認してください。

SECTION 08

前に残った抗菌薬を今回使ってもよい?

以前の処方を今回に当てはめない

以前、病院で処方された抗菌薬が残っていても、今回の熱や咳に自己判断で飲ませないでください。病院で処方される薬は、そのときの子どもの体重や症状に合わせて調整されています。前回と似た症状に見えても、残った薬を今回のための薬として扱うことは危険です。

薬が手元にあると、診察を受ける前に使いたくなるかもしれません。その場合も、残薬で対応するのではなく、今回の症状について診察を受けましょう。受診時には、以前の薬が残っていることと、今回いつからどのような症状があるかを分けて伝えてください。前回の処方を今回の判断にそのまま置き換えないことが大切です。

SECTION 09

別の病院でもらった薬はどう伝える?

ほかの病院でもらった薬を含め、子どもが現在飲んでいる薬がある場合は、診察時に医師へ伝えましょう。発熱やかぜ症状で新たに薬を相談するときも、いま飲んでいる薬の情報を先に示しておくと、現在の服薬状況を踏まえて話ができます。

お薬手帳も一緒に見せる

お薬手帳があれば持参し、別の医療機関で受け取った薬も含めて示してください。「前の病院の薬だから、今回の診察では関係ない」と分けず、現在飲んでいるものをまとめて伝えることが大切です。手帳を持っていない場合も、いま飲んでいる薬があることを診察時に伝えましょう。

SECTION 10

薬の名前が違えば重複の心配はない?

複数の医療機関から薬を受け取っているときは、薬の名前を見比べるだけで重複の有無を決めないようにしましょう。気になるのは、同じ薬が重なって処方された場合です。必要以上の量を飲むことになり、副作用が出る可能性があります。

たとえば、別の病院の薬をまだ飲んでいる間に、今回も薬を処方してもらう場面では、すでに飲んでいる薬を医師に伝えてください。お薬手帳などを持参すれば、複数の処方について相談するときに示せます。「名前が違うから大丈夫」と自己判断するのではなく、現在飲んでいる薬をすべて示したうえで確認しましょう。

SECTION 11

複数の薬を一緒に飲む前に何を確認する?

複数の薬を一緒に飲む場合、確認したいのは同じ薬が重なっていないかどうかだけではありません。薬の組み合わせによっては、ほかの薬の効果を強めたり、弱めたりすることがあります。一つずつの薬について聞くだけではなく、一緒に飲む予定の薬をまとめて伝えてください。

併用の相談は、現在飲んでいる薬をそろえて

ほかの病院でもらった薬を飲んでいる場合は、そのことも診察時に医師へ伝え、お薬手帳などがあれば持参しましょう。「この薬と今回の薬を一緒に飲んでもよいか」と、手元の薬を示して尋ねると、併用について相談しやすくなります。薬の名前を見て、個々の組み合わせの可否を自分で決めないことが大切です。

SECTION 12

解熱剤で熱が下がれば原因も治った?

解熱剤を使って熱が下がると、病気の原因もなくなったように感じるかもしれません。しかし、解熱剤は一時的に熱を下げる目的で使う薬であり、病気の根本的な治療薬ではありません。熱が下がったという変化と、病気そのものが治ったかどうかは分けて考えましょう。

一時的に熱を下げて子どもが楽になることは、体の回復に必要な場合もあります。一方で、解熱剤を使った後の体温の変化だけでは感染症の原因は分かりません。「熱が下がったから抗菌薬はいらない」「また上がったから抗菌薬が必要」と、熱の動きだけで決めることも避けましょう。

SECTION 13

処方薬を飲んでもよくならないときは?

病院で処方された薬を飲んでも子どもの症状がよくならない場合は、再度受診しましょう。薬を使っているのに変化が見えないと、別の薬を試したくなるかもしれませんが、自己判断で市販薬などへ切り替える前に、処方した医師に相談してください。

病気がよくなるまでに時間がかかることもあります。それでも、症状が改善しないと感じたら、薬の効果が見られないことを伝えて相談するのが次の行動です。

再受診を待たずに119番に電話する目安

ただし、唇が紫色になっている、顔色が明らかに悪い、激しい咳やゼーゼーで呼吸が苦しそう、呼吸が弱い、意識の様子がいつもと違うといったときは、再受診の予約や受付の時間を待たずに、119番に電話して救急車を呼んでください。厚生労働省も、これらを救急車を呼ぶ目安としており、迷うときも119番に相談するよう案内しています。

SECTION 14

「抗菌薬がほしい」はどう相談すればよい?

「発熱が続くので抗菌薬がほしい」と思ったら、まず子どもの熱の経過や気になる症状、現在飲んでいる薬を医師に伝えましょう。ほかの病院でもらった薬があれば、それも含めて示し、お薬手帳などがあれば持参してください。薬を希望する理由と、いまの状態を一緒に話すことが相談の出発点になります。

抗菌薬が必要になるのはどんな場合か尋ねる

抗菌薬はインフルエンザウイルスそのものには効きません。一方で、インフルエンザと細菌との混合感染によって起こる気管支炎や肺炎などの合併症の治療には、抗菌薬などが使われる場合があります。熱や気になる症状だけで混合感染を決めつけず、「この子に抗菌薬が必要と考えられるのはどのような場合ですか」と診察で確かめましょう。

薬が処方されたら、どのような薬か、どう飲む薬かを医師に聞いておきましょう。症状が軽くなった後にも再受診が必要か、あわせて確認できます。抗菌薬を出してもらえるかどうかだけでなく、処方された薬について分からないことを残さない相談にしましょう。

SECTION 15

合志市周辺で子どもの薬を相談するには?

合志市周辺で子どもの症状について相談先を探している場合、熊本県合志市幾久富にある、たかしまこどもクリニックは一般小児科を診療案内に掲げています。受診を考える際は、診療時間や当日の受付方法を公式サイトで確認してください。

相談するときは、子どもの症状の経過と現在飲んでいる薬の情報をそろえ、抗菌薬が必要かどうかを尋ねましょう。所在地や診療科目の情報から、症状の緊急性まで判断することはできません。薬を希望する気持ちだけで結論を急がず、子どもの状態と服薬状況を伝えて相談してください。

FAQ

よくある質問

家に残っている抗菌薬を、今回の発熱に飲ませてもよいですか?

以前の処方薬を、今回の発熱に自己判断で飲ませることは避けてください。病院の薬は処方時の子どもの体重や症状に合わせて調整されているため、今回の症状について診察を受けて確認しましょう。

別の病院で薬をもらっています。受診時に何を持っていけばよいですか?

現在飲んでいる薬の情報を医師に伝え、お薬手帳などがあれば持参するとよいでしょう。同じ薬の重複や薬同士の影響を確認できるよう、ほかの病院でもらった薬も含めて伝えてください。

抗菌薬を飲んで熱が下がったら、途中でやめてもよいですか?

薬の種類と処方時の指示によって異なるため、熱が下がったことだけで中止を決めないでください。細菌感染に対する抗生剤には症状が消えても一定期間飲む必要があるものがあるので、飲む期間と再受診の要否を処方時に確認しましょう。

運営者

たかしまこどもクリニック

For first-time patients

診療時間/アクセス

診療時間月火水木金土日祝
午前診療
AM 8:30~12:00
●●●●●●-
予防接種・乳児検診
PM 14:00~15:00
-(13:00~14:00)-
午後診療
PM 15:00~18:00
●-●●●●(14:00~16:00)-

※第2土曜日は休診

※日祝と火曜午後は休診です。
※予防接種と乳幼児健診は完全予約制ですので、お電話にてご予約下さい。

クリニック周辺地図

熊本県合志市幾久富1866-513

熊本市方面からも通いやすい立地にあり、専用駐車場を完備しています。
お車での来院が多い方も安心してご利用いただけます。