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腸重積|急に激しく泣いては落ち着くを繰り返すときに、すぐ受診を考える理由

2026.10.24   子どもの症状

15歳以下の子どもで、唇が紫色、顔色が明らかに悪い、呼吸が弱い、激しいおなかの痛みで苦しがる、嘔吐が止まらない、便に血がまじるといった状態は、厚生労働省がすぐに救急車を呼ぶ目安として示しています。こうした状態があれば、通常の診療受付や電話相談を待たずに119番へ通報してください。

赤ちゃんが急に激しく泣き、しばらく落ち着いてはまた泣く。その繰り返しも、泣き止んだ時間だけを見て安心できない症状です。たかしまこどもクリニックは、このような間欠的な腹痛を腸重積の特徴として挙げ、疑わしい症状があれば速やかな受診を案内しています。泣き始めた時刻や間隔、嘔吐、便の様子を確かめ、受診時に伝えましょう。

SECTION 01

最初に119番を考えるのはどんな状態?

15歳以下の子どもで、唇の色が紫色、顔色が明らかに悪い、呼吸が弱い場合は、すぐに119番で救急車を呼ぶ目安です。泣き止んでいる時間があっても、通常の診療受付への連絡や相談を先にせず、救急車を要請してください。

激しいおなかの痛みで苦しがる、嘔吐が止まらない、便に血がまじった場合も、15歳以下の子どもについて示されている救急車要請の目安です。「泣いては落ち着く」を繰り返しているときは、泣き方だけでなく、痛がり方や嘔吐、便の様子も確かめてください。これらの状態に当たれば、次に泣くまで待って様子を見るのではなく119番を優先します。

SECTION 02

119番には何から伝えればよい?

通報したら、まず場所を伝える

119番に通報したら、まず「救急です」と伝え、救急車に来てほしい住所を市町村名から伝えてください。住所がすぐに分からないときは、近くの大きな建物や交差点など、場所を示す目印を伝えます。記録を整えたり受診の準備を済ませたりしてから電話する必要はありません。

急に子どもが泣き出した場面では、何から話せばよいか迷うかもしれません。救急車を呼ぶと決めたら、まず通報し、「救急です」、続いて来てほしい場所、という順で伝えてください。住所を正確に言えないために通報をためらうより、分かる目印を伝えることができます。

SECTION 03

泣いて落ち着く反復が気になるのはなぜ?

落ち着く時間を挟んでも、症状は続いている

激しく泣いては落ち着く「間欠的な腹痛」は、腸重積の特徴として紹介されています。いったん泣き止んだからといって、それまでの激しい泣き方をなかったことにはできません。ただし、この泣き方だけで腸重積と確定することもできません。

腸重積は、早めに診断・治療を行わないと腸が壊死する危険があるため、疑わしい症状があれば速やかな受診が案内されています。激しく泣く、落ち着く、また激しく泣くという経過を見たら、落ち着いた時間だけを取り出して受診を先延ばしにしないでください。

SECTION 04

腸重積では腸に何が起きる?

腸重積は、腸の一部が隣接する腸の中に入り込む病気です。ただし、体の中で何が起きているかを、家庭で泣き方や表情から確かめることはできません。子どもがいったん落ち着いたとしても、その様子だけから体内の状態が元に戻ったと結論づけることもできません。

病気の仕組みを知ることと、目の前の子どもに腸重積が起きていると判断することは分けて考えてください。この説明は、症状を病名に当てはめて決めつけるためではなく、見た様子と体の中の状態を分けて考えるためのものです。

SECTION 05

生後3か月〜2歳ごろ以外なら違う?

「多くみられる」と「その年齢に限る」は違う

腸重積は、生後3か月〜2歳ごろの乳幼児に多くみられます。これは、よくみられる年齢を示す説明であって、その範囲の子どもだけに起こるという意味ではありません。

たとえば、子どもが生後3か月より前、または2歳を過ぎていると、「年齢が違うから腸重積ではないのでは」と考えたくなるかもしれません。しかし、多くみられる年齢から外れていることを、病気や受診の必要性を退ける基準にはできません。年齢を一つの情報として捉え、年齢だけで結論を出さないでください。

SECTION 06

泣く間隔が10〜20分おきなら?

間隔は目安。時計に合わせて待たない

医院は、激しく泣いては落ち着くことを10〜20分おきに繰り返している状態を、受診の目安に挙げています。泣き始めた時刻を見て、そのくらいの間隔で繰り返しているなら、次も同じ間隔になるかを確かめるために待たず、受診を考えてください。

一方、10〜20分という数字は、腸重積かどうかを家庭で決めるための条件ではありません。間隔が短い、長い、あるいは一定しないからといって、安全だとは判断できません。激しく泣いて落ち着くという経過そのものにも目を向け、時計の数字だけを理由に受診を見送らないことが大切です。

SECTION 07

泣き止んだ時間はどう捉える?

泣き止んでいる間も、先ほどまでの激しい泣き方を安心材料に置き換えないでください。激しく泣いては落ち着く経過は、腸重積の特徴として紹介されています。今は静かにしている、という一時点だけでなく、泣く時間と落ち着く時間がどう続いたかを見ることが大切です。

医院は、泣き止んでいる間も症状のパターンを記録するよう案内しています。泣き始めた時間、次に泣くまでの間隔、激しく泣いていた時間など、分かる範囲で残しておくと経過を伝えやすくなります。ただし、記録を完成させるために受診や119番通報を遅らせないでください。

SECTION 08

ミルクや食事をまったく受け付けないときは?

ミルクや食事をまったく受け付けない状態は、医院が挙げる受診の目安です。「いつもより少ない」という状態と混同せず、差し出してもまったく受け付けないかどうかを見てください。まったく受け付けないなら、泣き方が落ち着く時間があっても、そのことだけを理由に受診を見送らないでください。

飲食を受け付けないことを考える際も、救急車を呼ぶ目安に当たる状態があれば119番を優先してください。飲めるかどうかを何度も試してから行動を決めるのではなく、「まったく受け付けない」という今分かっている状態を受診の判断材料にします。

SECTION 09

嘔吐があるとき、何を優先する?

15歳以下の子どもで嘔吐が止まらない場合は、すぐに救急車を呼ぶ目安に当たります。何回吐いたかを数え終えるまで待たず、119番通報を優先してください。

嘔吐の有無や回数は、受診時に分かる範囲で伝える情報です。回数を正確に思い出せなくても、嘔吐が止まらない状態なら記録を完成させることより救急行動を優先します。

嘔吐があったときは、まず「吐いたことがある」と「今も止まらない」を分けて捉えてください。受診時に回数を伝えるため、次に吐くまで待って数を確かめる必要はありません。15歳以下の子どもで嘔吐が止まらない状態なら、手元のメモが空白でも119番通報を先にします。落ち着いてから思い出せる範囲で経過を伝えればよく、正確な回数を答えられるかどうかを通報の条件にしないでください。

一方、受診先に伝える嘔吐の情報は、「吐いたかどうか」「何回ほど見たか」という観察の整理です。たとえば、泣いている間に吐いたところを見たが、その前の様子は見ていないなら、見た場面と分からない部分を分けて話せます。別の家族が見ていた分を聞き集めたり、時刻を一つずつ再現したりしてから行動する必要はありません。嘔吐が止まらないかを優先して見て、記録は救急行動や受診を妨げない範囲にとどめます。

SECTION 10

便に血が見えたら、写真より先に何をする?

15歳以下の子どもの便に血がまじった場合は、すぐに救急車を呼ぶ目安です。便を撮影するより先に119番通報をしてください。撮影できないことを理由に行動を遅らせる必要はありません。

写真は救急行動の後に考える

医院は、血便の写真が診断の参考になると案内しています。ただし、写真は補助的な情報です。撮影のために119番通報や受診を遅らせないでください。

便を見て血が混じっていると気づいた場合、15歳以下の子どもでは119番通報を先に考えます。「写真があれば説明しやすい」と思っても、撮り直したり、明るい場所へ便を移したりする準備を優先しないでください。血が見えたという観察そのものを、まず伝えることができます。撮影を終えないと相談できない、という順番ではありません。便の見た目を詳しく説明しようとして通報の手が止まるなら、細部は後で構いません。

医院が案内する写真の役割は、血便が出た場合に診断の参考とすることです。通報や受診を進めたうえで、すでに撮れている写真があれば、それを補助的な情報として扱えます。撮れていないなら、画像を残すためにもう一度便が出るのを待つ必要はありません。見たときに血が混じっていたことと、撮影の有無をそれぞれそのまま伝えてください。写真の出来栄えを確かめることと、救急行動の優先順位を取り違えないことが大切です。

SECTION 11

泣き方は受診時にどう伝える?

受診時には、泣き始めた時間、泣く間隔、一度泣き始めてから落ち着くまでの持続時間を、分かる範囲で伝えてください。「何時ごろから」「落ち着いてからまた泣くまでどのくらいか」といった覚えている経過で構いません。

最初から見ていなかった場合や、時計を確認できなかった場合も、記録を揃えるために受診を待たないでください。分かる部分をそのまま伝え、分からない部分は分からないと伝えましょう。

泣き方を説明するときは、一続きの「ずっと泣いていた」という印象だけでなく、最初に泣き始めたころ、いったん落ち着いたか、再び泣いたかを順に思い返すと伝えやすくなります。時計を見た場面だけ時刻を伝え、それ以外は「しばらくしてまた泣いた」など自分が確かめた経過として話してください。泣いている長さと、次に泣くまでの間隔は別の情報なので、どちらを見ていたかも分けて伝えられます。分からない部分を数字で埋める必要はありません。

たとえば、最初は別の家族が見ていて途中から引き継いだなら、自分が見始めた時点と、それ以前は聞いた話であることを区別できます。反復を一度しか見ていなくても、次の泣き方を確認するまで待って記録を完成させる必要はありません。受診時の説明は、経過を医療者に伝えるためのものであり、家庭で間隔を測って病名を決めるためのものではありません。メモがあれば使い、なくても覚えている範囲から話してください。

SECTION 12

嘔吐と便の様子は何を伝える?

伝える情報と、先に取る行動を分ける

受診先には、嘔吐があったか、分かる範囲で何回あったかを伝えます。便については、見たときの色や性状、血が混じっていたかを伝えてください。正確な回数や便の様子を確認し直すために、受診を遅らせる必要はありません。

ただし、15歳以下で嘔吐が止まらない場合や便に血がまじった場合は、どちらもすぐに救急車を呼ぶ目安です。情報を整理するより119番通報を優先し、伝えられることを分かる範囲で伝えてください。

嘔吐と便は、受診先に伝えるときに分けて整理できます。嘔吐については、自分が見た回数と、見ていない時間があることを区別してください。「吐いたと聞いたが自分では見ていない」という場合も、そのまま話せます。便は、実際に見たときの色や様子、血が混じっていたかを言葉にします。見ていない便の状態を推測して補う必要はありません。どちらも、観察できたことと分からないことの境目を示すほうが、無理に一つの整った経過にするより伝えやすくなります。

ただし、伝える内容を揃える作業と、先に取る行動は別です。15歳以下の子どもで嘔吐が止まらない、または便に血が混じった場合は、救急車を呼ぶ目安を優先してください。回数の確認や便の細かな描写を終えてから通報する順番ではありません。通報時や受診時には、その場で答えられる範囲を伝え、確認できていない部分はそのように伝えます。情報の不足を埋めようとして行動が遅れるより、分かっている状態を先に知らせることを意識してください。

SECTION 13

最後の授乳時刻が分からなくても受診できる?

最後に食事やミルクを摂った時間は、受診時に分かる範囲で伝えてください。授乳時刻を覚えていなければ、確認のために受診を遅らせず、時刻が分からないことをそのまま伝えます。

腸重積が疑われ、受診を考えているとき、医院は食事や水分を無理に与えないよう案内しています。最後の飲食時刻を記録し直したり、飲食させて様子を確かめたりするより、受診を優先してください。

授乳や食事の時間を後から思い出そうとすると、「何時何分だったか」を確かめたくなるかもしれません。受診時に伝えるのは分かる範囲の情報です。時計を見ていなければ、おおよその時刻なのか、時刻自体が分からないのかを区別して話せます。別の家族に確認して正確な時刻を揃えることを、受診前に済ませる必要はありません。飲んだところを自分では見ていない場合も、推測を確定した情報として伝えず、分からない部分を残したまま受診できます。

腸重積が疑われて受診を考えている場面では、医院は食事や水分を無理に与えないよう案内しています。最後に飲んだ時刻を記録するために、今もう一度飲ませて時刻を作る、という対応にはしないでください。食べたり飲んだりしたかを尋ねられたら、実際に確認できたことだけを伝えれば十分です。記録を整える作業と子どもの飲食は別のこととして考え、時刻が曖昧でも受診を先に進めます。後で分かった情報があれば、そのときに補えばよいでしょう。

SECTION 14

医院ではどのように確認し、その後どうなる?

確認と紹介は別の段階

医院は、腹部の触診や超音波検査で腸重積の有無を確認すると案内しています。これは医院の診療についての説明であり、個々の受診で特定の検査を行うと確約するものではありません。

医院が速やかに適切な医療機関へ紹介すると案内しているのは、腸重積と診断された場合です。必要な治療のための紹介についての説明であり、受診した人が全員紹介されるという意味ではありません。

受診前には、どの検査を受けることになるのかを家庭で決めておく必要はありません。医院の案内にある腹部の触診や超音波検査は、腸重積の有無を確認する診療の説明です。実際の受診で何が行われるかを、この説明だけから一律に決めることはできません。「超音波検査を受けるから、それまで待とう」と考えるのではなく、気になっている経過を伝えて受診を進めるための説明として読んでください。家庭で見える泣き方と、医院で確認する内容も分けて考えます。

紹介についても、診療の案内に条件が付いています。医院が速やかに適切な医療機関へ紹介するとしているのは、腸重積と診断された場合です。泣き方が気になって受診する段階で、紹介されることまで決まっているわけではありません。受診をためらう理由にも、紹介先を自分で先に決める理由にもせず、まずは見ていた症状の経過を伝えてください。医院での確認と、診断された後に必要な治療のための紹介とは、順序の異なる話です。

SECTION 15

休日・夜間に判断に迷ったら#8000を使える?

15歳以下で唇の色が紫色、呼吸が弱い、激しいおなかの痛みで苦しがる、嘔吐が止まらない、便に血がまじった場合は、すぐに救急車を呼ぶ目安です。こうした状態では#8000への相談や実施時間の確認を先に挟まず、119番通報を優先してください。

休日・夜間に子どもの症状への対処や受診の判断に迷う場合、#8000は小児科医師・看護師に電話で相談できる仕組みです。利用を考えるときは、実施時間が都道府県ごとに異なるため、お住まいの都道府県の実施状況を確認してください。

FAQ

よくある質問

泣く間隔を正確に測れないと、受診の判断はできませんか?

正確な間隔が分からなくても、泣いては落ち着くことを繰り返すなら、間隔が測れるまで受診を待たないでください。泣き始めた時刻や続いた時間は分かる範囲で伝え、激しいおなかの痛みで苦しがるなど119番の目安に当たる状態なら救急車を呼んでください。

血便の写真が撮れなかった場合、何を伝えればよいですか?

写真がなくても、便の色や性状、血が混じっていたかを分かる範囲で伝えてください。15歳以下の子どもで便に血がまじった場合は救急車を呼ぶ目安に挙げられているため、撮影のために119番通報を遅らせないでください。

休日・夜間なら、まず#8000に電話した方がよいですか?

唇が紫色、呼吸が弱いなど15歳以下の子どもの救急車要請の目安に当たる場合は、#8000より119番を優先してください。休日・夜間に受診などの判断に迷う場合は、居住する都道府県の実施時間を確かめたうえで#8000に相談できます。

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