

Newsお知らせ・お役立ち情報
過敏性腸症候群|登校前や行事の前におなかが痛くなる子どもの様子と相談の目安
15歳以下の子どもが激しいおなかの痛みで苦しがる、唇が紫色になる、呼吸が弱いといった場合は、厚生労働省がすぐに救急車を呼ぶ目安として挙げています。登校前に起きた症状でも、まずは今の状態を確かめてください。緊急性が高いと判断したときは、通常の診療を待たずに119番してください。
「学校へ行く前だけおなかが痛い」「行事の前に下痢をする」と続くと、休ませるべきか、病院に相談すべきか迷うものです。たかしまこどもクリニックは、過敏性腸症候群について、学童期から思春期に多く、登校前や試験・行事の前に症状が出やすいと説明しています。ただし、その時間帯に痛むことだけで病名は決まりません。続いている期間や便の状態、夜中の腹痛、登校への影響を確かめ、相談時に伝えましょう。
SECTION 01
登校前の腹痛でも、まず119番を考える状態は?
登校前に子どもが腹痛を訴えたら、登校するかを決めるより先に、今の様子を見てください。15歳以下の子どもが激しいおなかの痛みで苦しがっている場合は、すぐに119番で救急車を呼ぶ目安です。朝に痛むことが多い子でも、その場の激しい痛みを「いつもの登校前の腹痛」として片付けず、現在の状態で判断します。
痛みだけでなく、唇と呼吸も見る
同じく15歳以下の子どもでは、唇の色が紫色であること、呼吸が弱いことも、それぞれすぐに救急車を呼ぶ目安です。激しい腹痛、紫色の唇、弱い呼吸を一組の条件として待つ必要はありません。子どものそばで現在の痛み方、唇の色、呼吸を確かめ、当てはまる状態があれば、通常の診療が始まるのを待たず119番してください。
SECTION 02
下痢や嘔吐があるとき、何を一緒に確かめる?
腹痛とともに下痢や嘔吐があるときは、症状の名前だけでなく、水分が取れているか、食欲があるか、意識がはっきりしているかを一緒に確かめます。15歳以下の子どもで、激しい下痢や嘔吐によって水分が取れず、食欲がなく、意識がはっきりしない状態は、すぐに救急車を呼ぶ目安です。
便に血が混じる場合は別に確認する
便に血が混じった場合は、15歳以下の子どもについて別に挙げられている、すぐに救急車を呼ぶ目安です。下痢や嘔吐に伴う水分・食欲・意識の組み合わせを満たすかどうかを待つ条件ではありません。トイレの後などに血が混じった便に気づいたら、朝の予定や普段の腹痛との似かよりではなく、その状態を優先して119番してください。
SECTION 03
登校前に痛むだけで過敏性腸症候群と分かる?
登校前や試験・行事の前に腹痛や便通の変化が起こると、緊張との関係が気になるかもしれません。医院は、過敏性腸症候群について、学童期から思春期の子どもに多く、こうした場面のストレスや緊張をきっかけに症状が出やすいと説明しています。ただし、症状が出る場面と、その子の病名が分かることは別です。
症状が出る時間帯だけでは決められない
医院が説明する過敏性腸症候群は、検査をしても腸に炎症や異常がないにもかかわらず、腹痛・下痢・便秘などを繰り返す病気です。「登校前に痛む」という情報だけでは、検査で腸に炎症や異常がないという前提も、その子の状態も確かめられません。朝に症状が集中していても緊張だけを原因と決めず、繰り返し方を小児科に相談するための情報として捉えてください。
SECTION 04
腹痛や便通の変化が続く期間はどう見る?
腹痛・下痢・便秘が続くときは、最初に気づいた日だけでなく、その後どのくらい繰り返しているかを振り返ります。医院は、これらの症状が1か月以上繰り返していることを受診の目安に挙げています。毎朝のように起こるのか、間を置いて再び起こるのかも含め、期間と頻度を分けて把握すると、相談時に経過を伝えやすくなります。
「いつから」と「どのくらいの頻度で」を分ける
医院は受診時に伝えてほしいこととして、症状が続いている期間と頻度を挙げています。例えば、腹痛に初めて気づいた時期と、繰り返した日のおおよその回数を整理し、下痢や便秘が続いている期間も分かる範囲で伝えます。1か月という目安は、それより短い期間なら相談できないという意味ではありません。期間がまだ短くても、相談する際には今までの経過をそのまま伝えてください。
SECTION 05
症状で登園・登校できない日がある場合は?
腹痛などの症状のために登園・登校できない日がある場合、医院はそれを受診の目安に挙げています。朝の腹痛が続くと、保護者は「今日は行けるか」という当日の判断に意識が向きがちです。一方で、症状によって実際に登園・登校できなかった日があることは、生活への影響として小児科に相談する材料になります。
欠席した日の背景を言葉にする
振り返るときは、登園・登校できなかった日があるか、欠席に至ったのは腹痛などの症状によるものかを区別しておくと、影響を伝えやすくなります。行事の日だけなのか、普段の登校日にも起きているのかを思い出す際も、まず押さえたいのは症状のために通えなかったという事実です。この目安は、一律に登校か欠席かを決める規則ではありません。当日の対応を決めつける代わりに、困っている状況を小児科に伝えてください。
SECTION 06
夜中に腹痛で目が覚めるなら?
腹痛を「登校前だけに起こるもの」と考えていた場合も、夜中に腹痛で目が覚めることがないか、時間帯を分けて振り返ってください。医院は、夜中に腹痛で目が覚めることを、ほかの疾患の可能性も考える受診の目安に挙げています。朝の腹痛と同じものだと決めつけず、夜中に目覚めたこと自体を小児科へ伝えることが大切です。
朝の症状とは分けて伝える
子どもから夜に痛みで起きたと聞いたときは、登校への緊張と結びつけて説明を終わらせず、夜中に腹痛で目が覚めたかどうかを確認します。夜間に目覚める腹痛は受診を考える材料ですが、それだけで何の疾患かは特定できません。「朝にも痛むが、夜中にも腹痛で起きた」というように、起きた場面を区別して相談してください。
SECTION 07
腹痛に発熱や体重減少、血便が伴うときは?
腹痛だけでなく、血便・体重減少・発熱を伴う場合も確認してください。医院は、これらを伴う腹痛を受診の目安に挙げています。朝に痛みを訴える子でも、ほかに何が起きているかを分けて捉え、「登校前によくある腹痛」としてまとめてしまわないことが、相談時に状態を伝える助けになります。
便に血が混じったら119番の目安を優先
ただし、血便をほかの受診の目安と同じ順番で扱わないでください。15歳以下の子どもで便に血が混じった場合は、公的資料で、すぐに救急車を呼ぶ目安に挙げられています。体重減少や発熱を伴う腹痛について小児科への相談を考える場面と、血が混じった便を確認して119番する場面を区別します。血便については通常の診療を待つ前に、その救急の目安に従ってください。
SECTION 08
食事と睡眠のリズムはどう整える?
緊急時の対応や受診の目安を確認したうえで、日々の生活では食事と睡眠のリズムに目を向けます。医院は、過敏性腸症候群についての家庭向け案内で、規則正しい食事・睡眠のリズムを整えることを挙げています。登校前に症状が出る日だけ何かを変えるというより、普段の食事と睡眠がどのような流れになっているかを、家庭で振り返るための視点です。
家庭で整えることと、相談することは別
食事と睡眠のリズムを整えることは、腹痛の原因を家庭だけで判断したり、受診の代わりにしたりするための方法ではありません。また、整えればその子の症状が改善すると約束するものでもありません。日常の過ごし方として無理なく考えながら、緊急の状態や受診を考える状態があれば、それぞれの対応を優先してください。
SECTION 09
登校前、トイレに行く時間は確保できている?
登校前におなかが痛くなり、出発を急ぐ中でトイレに行きたくなる子どももいます。たかしまこどもクリニックは、過敏性腸症候群についての家庭向け案内で、朝食後にトイレの時間をゆっくり確保することを挙げています。朝の予定を考えるときは、食べ終わってすぐに出発する流れになっていないか、トイレに行く時間を取れるかを見直してみてください。
これは家庭での時間の取り方についての案内であり、朝食後にトイレへ行けたかどうかで腹痛の原因が分かるわけではありません。時間を確保しても症状について気になることがあれば、トイレの習慣だけで説明しようとせず、子どもの訴えをそのまま受け止めることが大切です。
朝の流れを振り返るときは、朝食を終えた時刻から出発までを一続きにせず、子どもがトイレへ向かえる余白があったかを見てみましょう。支度の声かけや持ち物の確認が重なって、行きたいと言い出せなかったのか、行ったけれど急いで出てきたのかでは、見直したい場面が違います。
トイレの時間を設けるとしても、出るまで座らせ続けたり、出発前に排便できたかを毎朝の成果のように扱ったりする必要はありません。本人にとって落ち着いて行ける時間かを確かめ、難しい朝があれば、支度のどの部分と重なったのかを振り返る。朝食後にゆっくり時間を取るという案内は、そうした朝の予定の組み方として捉えられます。
また、時間を取った朝と取れなかった朝で腹痛の様子が違って見えても、その比較だけで原因を決めないでください。何時ごろ痛いと言ったか、トイレに行こうとしたか、出発までに何が起きたかを、覚えている範囲で区別しておくと、家庭で試した時間の取り方を小児科で説明できます。うまく思い出せない日は、無理に経過を埋めず、分かることだけを伝えましょう。
SECTION 10
緊張している子どもの訴えにどう向き合う?
「緊張のせい」と決める前に
登校前や試験・行事の前に腹痛を訴えると、保護者は緊張との関係を考えるかもしれません。医院は、学童期から思春期の子どもでは、そうした場面のストレスや緊張をきっかけに症状が出やすいことがあると説明しています。ただし、起きる場面が重なることだけで、腹痛の原因や病名は決められません。
医院が家庭での対応として挙げているのは、症状を責めず、子どもの不安に寄り添うことです。「また学校の前だけ?」と訴えを退けるのではなく、痛みや不安を話せるように接し、何に困っているのかを聞いてみてください。不安を受け止めることと、腹痛を心理的な原因だけで説明しないことは、両立できます。
行事の朝に「おなかが痛い」と言われたら、まず何がつらいのかを子どもの言葉で聞き、答えにくそうなら問い詰めずに待つこともできます。「行きたくないからでは」と理由を先に当てはめると、痛みについて話しにくくなるかもしれません。保護者が心配していることと、子ども自身が困っていることを分けて聞くのが出発点です。
例えば「試験が心配」と話したとしても、それを腹痛の原因が分かったという結論にはしません。緊張が重なる場面を知ることと、痛みをその一言で片付けないことは別です。子どもが不安を口にしない場合も、平気だと決めたり、緊張しているはずだと推測して答えを求めたりせず、今伝えてくれた痛みを受け止めましょう。
相談するときは、保護者が見た場面と子どもが話した内容を分けて伝えると、推測が事実として伝わるのを避けられます。「行事の前に訴えた」「本人はこう話した」「理由はまだ分からない」という形なら、心理的な原因と決め付けずに不安も伝えられます。責めない接し方は、症状を軽く扱うことでも、子どもの訴えだけから病名を決めることでもありません。
SECTION 11
腹痛が出やすい時間帯はどう伝える?
小児科で腹痛について相談するときは、「朝に多い」「学校へ行く前に出やすい」など、痛みが出るタイミングを伝えてください。医院も、受診時に伝えてほしいこととして、腹痛の出やすいタイミングを挙げています。登校前という言葉だけでは、その日のいつ頃から痛くなったのかが伝わりにくいため、子どもが訴えた場面を思い出せる範囲で整理しておくとよいでしょう。
毎回同じ時間帯とは限らないなら、違った日も含めて伝えれば十分です。朝や学校前という共通点は相談時の情報にはなりますが、それだけで病名を決める材料にはなりません。「学校前だから緊張による腹痛だろう」と結論を先に置かず、実際に痛みが出たタイミングを伝えましょう。
SECTION 12
便の状態は何を伝える?
15歳以下の子どもの便に血が混じった場合、厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」は、すぐに救急車を呼ぶ目安に挙げています。血便に気づいたら、通常の受診に向けて記録を整えることより先に、119番への連絡を考えてください。
受診時に伝える便の様子
便について相談するときは、下痢や便秘があるか、血が混じっていないかを整理して伝えます。医院は、過敏性腸症候群についての受診時に伝えてほしいこととして、便の状態と血便の有無を挙げています。保護者が見た便の様子と、子どもから聞いたことを分けて話すと、分かっている範囲を伝えやすくなります。
血便は単なる便の記録項目として後回しにしないでください。一方、血が見当たらないことだけで腹痛の原因や安全性を判断することもできません。便の状態は、腹痛について小児科に相談するための情報として扱いましょう。
SECTION 13
生活環境の変化は相談時に伝える?
腹痛について小児科に相談するとき、生活環境が変わったことや、子どもがストレスに感じていることがあれば伝えてください。医院も、過敏性腸症候群についての受診時に伝えてほしい情報として、生活環境の変化やストレスになっていることを挙げています。変化があったか分からない場合は、無理に理由を探さず、分かる範囲を話せばよいでしょう。
たとえば保護者が「最近、学校のことで気にしているようだ」と感じていても、それを腹痛の原因と決めて伝える必要はありません。子ども自身が話していることと、保護者が気づいた変化を区別して伝えると、推測を事実として扱わずに済みます。環境やストレスの情報は相談の一部であり、それだけで原因を確定するものではありません。
SECTION 14
学校や園との連携はいつ考える?
登校への影響が出ているとき
腹痛や下痢などの症状のために登園・登校できない日がある場合、医院はそれを受診の目安に挙げています。朝に行けなかった日があるなら、症状によって園や学校での生活にどのような影響が出ているかを小児科で伝えてください。この目安は、すべての日について登校か欠席かを一律に決めるものではありません。
医院は、学校・園との連携も必要に応じて検討すると案内しています。受診時には、登園・登校への影響を伝えたうえで、家庭だけでは対応しにくいことがあるかを考えるとよいでしょう。連携はすべての子どもに求められるものではなく、子どもの状況に応じて検討するものです。
例えば、朝の腹痛で出発を見合わせた日と、登校はしたものの途中で帰宅した日では、学校生活への影響の伝え方が異なります。保護者が把握している範囲で、行けなかった日の様子だけでなく、行けた日に何に困ったかも分けて整理すると、家庭で対応しにくい場面を小児科で具体的に話せます。
子ども本人が園や学校へ伝えてほしいことと、まだ伝えたくないことも聞いておきましょう。連携を考える際は、病名を先に決めて説明するのではなく、腹痛が起きたときに本人が困る場面を言葉にすることから始められます。保護者が見た様子と子どもの話が違っていても、片方に合わせず、それぞれを相談の材料として持っていけます。
SECTION 15
小児科への相談と休日・夜間の電話相談をどう分ける?
119番の目安に該当する場合は、医院の通常の相談や#8000を先に利用するのではなく、救急車を要請してください。休日・夜間の電話相談は、119番への連絡に代わる窓口ではありません。
小児科で相談すること、電話で判断を相談すること
腹痛を繰り返す子どもについて、医院は、ほかの疾患を除外したうえで生活指導や食事指導、薬による治療を行うと案内しています。登校前の腹痛という場面だけで、受診時にどのような検査や治療が行われるかは決まりません。症状の経過と生活への影響を伝え、小児科で相談してください。
一方、休日・夜間に子どもの症状への対処や受診を迷う場合、#8000は小児科医師・看護師に電話で相談できる窓口です。実施時間は都道府県ごとに異なるため、利用を考える際は、厚生労働省が案内する「子ども医療電話相談実施状況」で居住する都道府県の最新の時間を確認してください。特定の日に利用できる時間帯を、確認せずに決めつけないようにしましょう。
FAQ
よくある質問
腹痛がまだ1か月続いていなくても、小児科に相談できますか?
相談できます。医院が挙げる「1か月以上」は受診の目安の一つで、症状のために登園・登校できない日があることも別の目安です。続いている期間と頻度、登校への影響を整理して相談してください。
朝だけ腹痛がある場合、学校でのストレスが原因と考えてよいですか?
朝に症状が出ることだけでは、原因は決まりません。医院は登校前の緊張を症状のきっかけの一つとして説明していますが、腹痛の出る時間帯や生活環境の変化を伝えて相談してください。
休日の夜に受診を迷ったら、#8000へ相談できますか?
休日・夜間に子どもの症状への対処や受診を迷う場合、#8000は電話相談の窓口です。ただし実施時間は都道府県別なので、お住まいの地域の最新の実施状況を確認してください。15歳以下の子どもが激しい腹痛で苦しがるなど119番の目安に該当するときは、電話相談を先にせず119番してください。
運営者
たかしまこどもクリニック






