Newsお知らせ・お役立ち情報

胃腸炎|秋冬に嘔吐や下痢が続くときの水分のとり方と、家族にうつさない工夫

子どもの嘔吐や下痢が続くとき、まず全身の様子を見てください。厚生労働省は15歳以下の子どもについて、「激しい下痢や嘔吐で水分が取れず、食欲がなく、意識がはっきりしない」場合や、嘔吐が止まらない場合などを、すぐに救急車を呼ぶ目安に挙げています。該当するときは、家庭で水分補給を続けたり、通常の診療受付を待ったりせず、119番へ連絡してください。

救急要請の目安に当てはまらないように見えても、それだけで安全とは判断できません。たかしまこどもクリニックは、子どもは脱水になりやすいとして水分補給の大切さを案内しています。飲めているか、最後に尿が出たのはいつか、便に血が混じっていないかを確かめながら、少量ずつの補給と嘔吐物・便の処理を考えましょう。家族への感染も心配なとき、何を観察し、どう相談するかを確認します。

SECTION 01

嘔吐・下痢があるとき、最初に119番を考えるのはどんな状態?

15歳以下の子どもで、激しい下痢や嘔吐で水分が取れず、食欲がなく、意識がはっきりしない場合は、すぐに119番で救急車を呼んでください。また、嘔吐が止まらない場合も、別に挙げられている救急要請の目安です。こうした状態では、家庭で水分を飲ませる方法を試したり、通常の診療を待ったりするより先に、救急要請を優先します。

水分が取れないことだけで、条件を読み替えない

激しい下痢や嘔吐に関する目安は、「水分が取れない」「食欲がない」「意識がはっきりしない」までを一組として確認するものです。水分を嫌がる、食事が進まないといった一部の様子だけを取り出して、この項目に該当すると決めたり、反対に救急車は必要ないと決めたりはできません。呼びかけへの反応を含め、今の様子を見てください。

嘔吐が止まらないことは、その一組とは別の目安です。ただし、吐いた回数だけで「止まらない」と決めつけるものでもありません。吐いた後の様子を見て、嘔吐が続いているのかを確認し、該当する場合は119番を優先してください。

SECTION 02

おなかの症状に気を取られず、何を見逃さない?

嘔吐や下痢の様子を見ているときも、15歳以下の子どもの唇の色を確かめてください。唇の色が紫色であることは、それ自体がすぐに救急車を呼ぶ目安として挙げられています。飲めた量や便の回数を数えることに気を取られ、この変化を見落とさないことが大切です。

便に血が混じったときも、救急要請を優先

15歳以下の子どもで便に血が混じった場合も、すぐに救急車を呼ぶ目安です。下痢が続くときは回数だけでなく、出た便に血が混じっていないかにも目を向けてください。唇の色が紫色である場合と、便に血が混じった場合は、それぞれ独立した目安として確認します。

どちらも、激しい下痢や嘔吐で水分が取れないといった条件がそろうまで待つための目安ではありません。唇と便を別々に確かめ、該当したときは家庭での補給を続けながら様子を見るより、119番で救急車を呼んでください。

SECTION 03

嘔吐・下痢・腹痛だけで原因は決まる?

医院は、胃腸炎の主な症状として嘔吐・下痢・腹痛を挙げています。子どもが吐いた、便がゆるい、おなかを痛がるというときに、何が起きているかを整理する手がかりになります。ただし、これらは症状の説明であり、その子の原因や病名を症状だけで確定するものではありません。

症状の名前より、実際に見た様子を整理する

「胃腸炎だと思う」と一言でまとめる前に、嘔吐、下痢、腹痛のうち何が見られるのかを分けて考えてみてください。たとえば、吐いたこととおなかを痛がることは、同じ言葉で表せる症状ではありません。症状を分けて捉えることは、原因を家庭で決めるためではなく、子どもの様子を具体的に伝えるために役立ちます。

症状がいくつ当てはまるかだけで、原因を一つに絞ることもできません。「嘔吐・下痢・腹痛があるからこの病気」と決めつけず、見られた症状をそのまま把握してください。

SECTION 04

飲めているかを早めに確かめたいのはなぜ?

医院は、子どもは脱水になりやすく、適切な水分補給がとても大切だと案内しています。嘔吐や下痢があるときに「少し飲めたか」「まったく飲めていないか」を気にかけたいのは、そのためです。ただし、飲めたかどうかという一つの観察だけで、その子の脱水の程度を判断することはできません。

「飲めた」という印象だけで判断しない

一度飲む姿を見た場合も、その後の様子まで含めて確かめてください。反対に、思うように飲めなかったときも、それだけで脱水の程度を決めつけるのではなく、今どのような状態かを見ていく必要があります。水分補給が大切という案内は、家庭で脱水の程度を診断できるという意味ではありません。

保護者がまず整理できるのは、実際に水分を口にできているかという事実です。飲ませ方を考える際も、脱水について憶測で結論を出すのではなく、その時点で確認できる様子をもとに考えてください。

SECTION 05

水分は一度に飲ませる? 少量ずつ続ける?

家庭で水分を補給するとき、医院は経口補水液を少量ずつ、こまめに飲ませる方法を案内しています。一度にたくさん飲ませることを目標にするのではなく、少量ずつ補給するという案内です。量や回数をすべての子どもに共通の数字で決めるのではなく、実際に飲めているかを見てください。

補給を続ける方法と、受診の目安は別に考える

「少量ずつ」には、飲めない状態でも家庭で補給だけを続けるという意味はありません。医院は、嘔吐や下痢が続き、水分が取れないことを受診の目安に挙げています。少しずつ飲ませようとしても水分が取れない状態が続いているなら、飲ませ方を変えることだけで対応しようとせず、受診を考えてください。

確認したいのは、用意した経口補水液の量ではなく、子どもが実際に水分を取れているかどうかです。飲ませる方法と、飲めないときに受診を考える判断を混同しないようにしましょう。

SECTION 06

吐いた直後は、いつ水分を再開する?

15歳以下の子どもで嘔吐が止まらない場合は、すぐに救急車を呼ぶ目安です。その場合は、水分補給を再開するまで家庭で待つのではなく、119番を優先してください。吐いた回数だけで「止まらない」と断定せず、嘔吐が続いているか、今の様子を確かめます。

吐いた直後の補給は、胃を休めてから

嘔吐した直後の家庭での対応として、医院は30分ほど胃を休め、その後に少量から水分補給を再開する方法を案内しています。「すぐに飲ませなければ」と急いで再開するのではなく、直後はいったん胃を休める、次に少量から再開する、という順序です。

この30分ほどという案内は、嘔吐が止まらない状態で救急要請を遅らせるための待ち時間ではありません。家庭での再開方法を考える前に、嘔吐が続いていないかを確認してください。

SECTION 07

飲んだ量以外に、口や尿のどんな変化を見る?

水分を飲めたかどうかとあわせて、口が乾いていないか、尿が出ているかを確かめてください。医院は、口の乾きや尿が出ていないことを脱水のサインとして、受診の目安に挙げています。飲むところを見ていても、口や尿の変化は別に確認したい項目です。

最後に尿が出た時間を確かめる

尿については、単に「今日は出たと思う」で終わらせず、最後に出たのがいつかを確かめておくと、受診時に具体的に伝えられます。医院も、受診時に最後に尿が出た時間を伝えるよう案内しています。分かる範囲で時刻を確認し、口の乾きや尿が出ていない様子があれば、受診を考える材料にしてください。

口が乾いている、尿が出ていないという変化は見逃したくありません。一方で、これらを観察しただけで脱水の程度まで決めることはできません。見た事実と最後に尿が出た時間を分けて把握し、受診時にはそのまま伝えてください。

SECTION 08

水分が取れないとき、家庭での補給を続けるだけでよい?

15歳以下の子どもで、激しい下痢や嘔吐で水分が取れず、食欲がなく、意識がはっきりしない場合は、すぐに119番で救急車を呼んでください。これは、飲めないという一点だけではなく、食欲と意識の状態まで含めた一組の目安です。通常の受診を考える前に、今その状態に当てはまらないか確認してください。

水分が取れない状態を、補給の工夫だけで済ませない

医院は、嘔吐や下痢が続き、水分が取れないことを受診の目安に挙げています。少量ずつ飲ませようとしても取れないなら、家庭での補給を続けるだけでよいとは考えず、受診を検討してください。嘔吐や下痢が続いているか、水分が実際に取れているかを分けて確かめると、状態を伝えやすくなります。

受診の目安と救急要請の目安は同じではありません。水分が取れないうえに、激しい下痢や嘔吐があり、食欲がなく、意識がはっきりしない状態なら119番を優先します。一組の条件の一部だけが見られる場合も、それだけを根拠に「救急車は必要ない」とは判断しないでください。

SECTION 09

生後6か月未満なら、受診を考える条件は?

生後6か月未満の赤ちゃんに嘔吐・下痢がある場合、医院は受診の目安に挙げています。水分を飲めているように見えても、この月齢に当てはまり嘔吐・下痢があるなら、受診を考えてください。

「まだ生後6か月になっていないか」と「嘔吐・下痢があるか」を確かめると、この目安に当てはまるか整理できます。これは生後6か月未満の赤ちゃんについての案内であり、同じ月齢条件をすべての子どもに広げるものではありません。

月齢の確認では、症状が出た日の年齢を思い込みで判断せず、生年月日と照らして整理しておくと、相談時に状況を伝えやすくなります。たとえば、生後6か月になる前日に吐き、翌日も下痢がある場合は、「いつから何が起きたか」を分けて話せるようにしておきましょう。月齢だけで症状の原因や状態の程度を決めるためではなく、医院の受診の目安に当てはまるかを確かめるための整理です。

水分を口にした場面があっても、嘔吐や下痢があった事実を打ち消すものとして扱わないでください。「飲めたから、この月齢の目安は関係ない」と判断するのではなく、飲む前後に何が起きたかも含めて、受診を考える際の状況として捉えます。保護者が交代で見ているなら、それぞれが見た嘔吐と下痢を時系列で確認しておくと、片方だけの記憶に頼らず説明できます。

SECTION 10

便に血が混じったら、相談用の記録だけで足りる?

血が混じる便は、記録より先に緊急性を確認

15歳以下の子どもの便に血が混じった場合、厚生労働省の案内では、すぐに救急車を呼ぶ目安に挙げられています。便の様子を記録して通常の受診時に伝えるだけで済ませず、119番への通報を優先してください。

便を見るときは、色や性状に加え、血が混じっていないかも確かめます。医院はこれらを受診時に伝える情報として案内していますが、血が混じる場合の救急要請の目安を、記録や通常の受診準備に置き換えないでください。

便を見て血が混じっていると気づいた場合、色や性状を詳しく書き残すことから始めるのではなく、15歳以下の子どもについて示された救急要請の目安を優先します。記録を整えてから判断しようとすると、通報と通常の受診準備の順序が逆になってしまいます。見たままの状況を伝えられるようにしつつ、便の説明を完璧に仕上げることを通報の前提にしないでください。

便の色・性状を受診時に伝えるという医院の案内は、観察した内容を医療者と共有するためのものです。たとえば「いつもと違う色に見えた」という観察と、「血が混じっているのを見た」という観察は、同じ言葉にまとめず区別して伝えると、何を確認したのかが明確になります。見えていない部分まで推測で補わず、確認できたことをそのまま言葉にすることを意識してください。

家族の中で便を見た人と連絡する人が違う場合も、記録が完成するのを待つ必要はありません。血が混じっていると確認した事実を先に共有し、119番では、見た人から聞いた内容と自分が直接確認した内容を分けて伝えましょう。便の観察は状況の説明に役立てるものであり、救急要請の目安に当てはまるときの行動を、通常の受診相談へ切り替えるためのものではありません。

SECTION 11

家族へのうつりを特に意識するのはどんな場合?

ノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎の場合、医院は家庭内の二次感染に注意が必要だと案内しています。子どもの世話をしながら家族も同じ家で過ごす場面では、子どもの症状への対応とあわせて、家族へのうつりにも意識を向けましょう。

ただし、嘔吐や下痢があるというだけで、今回の原因がノロウイルスやロタウイルスだとは決められません。家族への注意を考えることと、子どもの原因病原体を特定することは別です。病原体が分からない段階で、症状から原因を言い当てたものとして扱わないようにしましょう。

SECTION 12

嘔吐物や便を片づけるとき、何を用意する?

片づけに入る前に用意するもの

嘔吐物や便を処理するとき、医院は使い捨て手袋とマスクを使い、塩素系漂白剤で消毒する方法を案内しています。吐いたものや便を片づける場面になったら、まず手袋とマスクを用意し、消毒も必要な対応として考えてください。

ここで挙げているのは、防護具と消毒に用いるものの種類です。塩素系漂白剤をどの濃度にするか、製品ごとにどう使うか、何に使うかといった具体的な方法までは、この案内から一律に決められません。数値を推測して調製せず、使用する製品の表示を確認してください。

SECTION 13

片づけの後も、家庭で続けたいことは?

嘔吐物や便を片づける場面だけで家庭内感染への注意が終わるわけではありません。医院は、家庭内感染を防ぐために手洗いをしっかり行うよう案内しています。片づけの後も、家庭で続ける対策として手洗いを意識してください。

家族へのうつりが気になると、何をすれば十分なのか知りたくなるかもしれません。ただし、手洗いをしたから家庭内感染を完全に防げる、とまでは言えません。手洗いは続ける対応として捉え、感染しないことの保証にはしないでください。

片づけを担当した人だけでなく、子どもの世話を交代する家族も、手洗いを続けることを意識しましょう。たとえば、一人が便の様子を確認し、別の人が子どものそばで過ごす家庭では、「片づけた人が対応したから終わり」と捉えず、それぞれが自分の行動を振り返るきっかけにできます。手洗いを、誰か一人だけに任せる作業ではなく、家庭内感染に注意する間の共通の行動として位置づけます。

SECTION 14

小児科に症状の経過をどう伝える?

「いつから」「どのくらい」を分けて伝える

小児科を受診するときは、嘔吐と下痢がそれぞれいつ始まったか、何回あったかを伝えます。始まった時期と回数を分けて確認しておくと、症状の経過を伝えやすくなります。

受診時には、症状の経過とあわせて次の点も確認しておきましょう。

  • 最後に尿が出た時間。
  • 水分を飲めているかどうか。
  • 便の色や性状、血が混じっていないか。

最後の尿の時間と、水分を飲めているかどうかは別々に伝えられるようにします。便についても「下痢をした」だけで終えず、見た色や性状、血の有無を確認してください。分からない点は推測で埋めず、確認できたことを伝えましょう。

SECTION 15

休日・夜間に受診を迷ったら、#8000はいつ使える?

15歳以下の子どもで、激しい下痢や嘔吐で水分が取れず、食欲がなく、意識がはっきりしない場合は、すぐに救急車を呼ぶ目安です。この一組の条件に当てはまるときは、#8000への相談を先にせず119番を優先してください。一部の条件だけに当てはまる場合も、それだけで安全とは判断できません。

救急要請の目安を確認した後、受診を迷う場合に

休日・夜間に、子どもの症状にどう対処するか、病院を受診するか迷う場合、#8000は小児科医師・看護師に電話で相談できる窓口です。かけると居住する都道府県の相談窓口につながります。

#8000の実施時間は都道府県ごとに異なります。利用を考える際は、居住する都道府県の最新の実施状況を確認してください。特定の県の受付時間を決めつけず、休日・夜間だからいつでもつながるものとして扱わないことが大切です。

FAQ

よくある質問

吐いたあと少し飲めたら、尿が出ていなくても補給を続けるだけでよいですか?

少し飲めたことだけで判断はできません。医院は尿が出ていないことを脱水のサインとして受診の目安に挙げているため、最後に尿が出た時間と、今どの程度飲めているかを確認して小児科に伝えてください。

きょうだいの嘔吐物を片づけるとき、手洗いだけで十分ですか?

手洗いだけで十分とはいえません。医院は嘔吐物・便の処理に使い捨て手袋とマスクを用い、塩素系漂白剤で消毒する方法も案内しています。製品ごとの使用方法は表示を確認し、片づけの後も手洗いを行ってください。

夜間に何度も吐くとき、まず#8000に電話すればよいですか?

嘔吐が止まらない場合は、#8000より119番を優先してください。救急車を呼ぶ目安に当てはまるか判断に迷う場合も、嘔吐の状態や意識を確認して緊急性を考えます。休日・夜間の受診相談に#8000を使う際は、お住まいの都道府県の実施時間を確認してください。

運営者

たかしまこどもクリニック

For first-time patients

診療時間/アクセス

診療時間月火水木金土日祝
午前診療
AM 8:30~12:00
●●●●●●-
予防接種・乳児検診
PM 14:00~15:00
-(13:00~14:00)-
午後診療
PM 15:00~18:00
●-●●●●(14:00~16:00)-

※第2土曜日は休診

※日祝と火曜午後は休診です。
※予防接種と乳幼児健診は完全予約制ですので、お電話にてご予約下さい。

クリニック周辺地図

熊本県合志市幾久富1866-513

熊本市方面からも通いやすい立地にあり、専用駐車場を完備しています。
お車での来院が多い方も安心してご利用いただけます。