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保育園児の耳の痛みで迷うときの家庭で見るポイントと受診の目安

2026.10.12   子どもの症状

子どもの耳の痛みが気になっても、くちびるが紫色、顔色が明らかに悪い、激しい咳やゼーゼーで呼吸が苦しそう、呼吸が弱いといった状態なら、通常の受診相談を待たず119番で救急車を呼んでください。これは厚生労働省が15歳以下の子どもについて示す目安です。耳の痛みが主な訴えでも、まず呼吸や顔色を確かめることが大切です。

そうした状態が見られないときも、「耳が痛い」という一言だけで様子見を決めることはできません。耳だれや耳の下の腫れ、発熱の有無に加え、元気さ、水分の取れ方など、今の様子を分けて確認しましょう。休日・夜間に受診を迷う場合は、お住まいの都道府県の実施時間を確認して#8000に相談できます。症状の一覧に当てはまらないことを、翌朝まで待てる理由にはしないでください。

SECTION 01

耳を痛がっていても、先に119番を考えるのはどんな状態?

15歳以下の子どもが耳を痛がっていても、くちびるの色が紫色、または顔色が明らかに悪い場合は、耳の様子を調べるより先に、すぐ119番で救急車を呼んでください。耳の痛みが目立つ場面でも、まず顔まわりの色を確かめることが大切です。

耳の痛みとは分けて顔色を見る

「いつから耳を痛がるか」を整理している途中でも、くちびるが紫色でないか、顔色が明らかに悪くないかを確認します。どちらかに当てはまれば、耳に触れたときの反応などを確かめ終わるのを待たずに119番を優先してください。

SECTION 02

咳やゼーゼーがあるとき、呼吸の何を確かめる?

15歳以下の子どもで、激しい咳やゼーゼーがあり、呼吸も苦しそうな場合は、すぐに救急車を呼ぶ目安です。また、呼吸が弱い場合も、すぐ119番で救急車を呼んでください。耳を痛がっている理由を考える前に、呼吸の状態を確かめます。

咳・ゼーゼーと呼吸の苦しさを併せて確認

咳やゼーゼーについては、その音や咳だけで区切らず、「激しい咳やゼーゼーがある」ことと「呼吸が苦しそう」なことを併せて見ます。一方、呼吸が弱い状態は別の119番の目安です。耳の症状を伝える準備のために、これらの状態への対応を後回しにしないでください。

SECTION 03

119番では子どもの状態をどう伝える?

119番を優先する状態なら、耳の症状を詳しく調べ終えてから通報する必要はありません。通報したらまず「救急です」と伝え、救急車に来てほしい場所を市町村名から伝えます。住所が分からなければ、近くの大きな建物や交差点など、目印になるものを伝えてください。

分かる範囲で、起きていることを簡潔に

症状を聞かれたら、誰が、どのようにして、どうなったかを簡潔に伝えます。例えば、子どもが耳を痛がっており、くちびるが紫色だと確認できたなら、そのように伝え、意識と呼吸の有無も分かる範囲で答えてください。すべてを確かめてから話そうとせず、指令員の質問に落ち着いて答えます。

SECTION 04

耳に触れたときと普段とで、痛がり方は違う?

救急車を呼ぶ目安となる状態を確認したうえで耳の痛みについて伝えるなら、「耳を触ると痛がるか」は一つの確認事項です。子どもが耳を痛がっているとき、触れた場面で反応したのか、触れていない場面でも痛がっていたのかを分けて思い出すと、様子を伝えやすくなります。

耳に触れたときに痛がったなら、そのまま「耳を触ると痛がる」と伝えてください。触れたときの反応だけを見て、何が原因か、受診が必要ないかを決めることはできません。触れたときの痛みと、痛みそのものの強さは別の情報として扱います。

SECTION 05

「強く痛がる」は、どう伝えればよい?

子どもが耳を強く痛がるときは、「耳の痛みが激しい」という状態を相談時に伝えてください。耳に触れたときだけ痛がるという話とは分けて、痛みそのものを強く訴えているかを伝えると、子どもの様子がより具体的になります。

「激しい」という言葉に迷う場合も、実際にどう痛がっているかを自分の言葉で伝えてください。強さを受診期限に置き換えるのではなく、相談相手に子どもの状態を伝えるための情報として整理します。

園で強く痛がったと聞いたなら、「強い痛みだった」という評価だけでなく、園からどのような様子を聞いたのかを残しておきましょう。帰宅後の様子が違って見えても、園での訴えをなかったことにする必要はありません。園で聞いた内容と、保護者が実際に見た内容を分けると、相談時に痛がり方の変化を説明しやすくなります。

子どもが「すごく痛い」と言ったのか、言葉は少ないものの保護者には強く痛がっているように見えたのかも区別できます。本人の言葉をそのまま伝え、その後に保護者が見た行動を添えれば、「激しい」という表現に当てはめようとして観察を省かずに済みます。触れた瞬間だけの反応なのか、触れていないときにも強く訴えたのかも、見た範囲で整理しましょう。

SECTION 06

耳だれに気づいたら、何を確認する?

耳を痛がっている子どもについては、耳だれがあるかどうかも確認する項目です。耳から出ているものに気づいた場合は、「耳だれがある」と、見て分かったことを相談時に伝えてください。痛がっているという言葉だけでは伝わらない、耳に見える変化として分けておきます。

耳だれの有無を確かめることと、そこから原因を判断することは別です。見た目から病名を推測したり、耳だれがないことをもって受診の判断を終えたりせず、確認できた有無をそのまま伝えましょう。

お迎えの際に耳の周りが濡れていることに気づいたなら、まず保護者自身が見た範囲と、園の人から聞いた範囲を分けておきましょう。耳から出ているところを見たのか、耳の近くに付いているものに気づいたのかでも、伝えられる内容は異なります。いつ気づいたかも添えれば、相談相手が「耳だれがある」という話を具体的な観察として受け取れます。

家庭で見える範囲を確かめるときは、見えたことと見えなかったことをそのまま整理します。子どもが耳を痛がっていても、毎回同じ見た目とは限りません。最初に気づいたときと後から見たときで様子が違えば、片方にまとめず、それぞれの場面を伝えましょう。見たものの名前や性質を無理に決めず、「耳から出ているように見えた」など観察に即した言葉で足ります。

園からの連絡に「耳から何か出ている」とあったものの、帰宅後には確認できない場合は、その経過も相談時に区別できます。「園ではそう聞いたが、帰宅後は見ていない」という説明なら、見ていないものをあるともないとも断定せずに済みます。耳だれは耳を痛がる子どもの確認項目の一つです。ただし、その有無や見た目だけを原因の説明に置き換えないでください。

SECTION 07

耳の下が腫れているとき、耳の痛みと併せて伝える?

耳だれとは別に、耳の下が腫れているかどうかを確認します。耳を痛がっているとき、耳の下にも腫れが見えるなら、相談時には痛みだけでなく「耳の下が腫れている」と伝えてください。耳そのものの様子と、耳の下の見た目を分けて伝えるための確認です。

腫れがあるか分からない場合も、分かったこと以上に言い切る必要はありません。腫れが見えるかどうかという観察にとどめ、腫れの原因や病名を見た目から決めつけないでください。次は、見た目だけでなく、物をかむ動作で痛がるかを確認します。

耳の下を見たとき、片側だけが違って見えるのか、両側とも同じように見えるのかを、保護者が分かる範囲で整理できます。もともとの見た目を覚えていなければ、以前との違いを無理に言い切る必要はありません。「今はこのように見える」と伝えるだけでも、耳の痛みとは別に、耳の下の様子を相談内容に加えられます。

園から「耳の下が腫れているようだ」と聞いて帰宅後に見た場合は、園の人が気づいたことと、保護者が確認したことを区別しましょう。園での指摘を聞いた時点では見ておらず、帰宅後にもはっきり分からないなら、そのまま説明できます。伝聞を自分で確かめた結果として言い換えないことが、相談相手に状況を伝える助けになります。

見た目を説明しようとして、腫れの理由まで推測する必要はありません。「耳を痛がった」という訴えと「耳の下が腫れて見えた」という観察を並べ、いつ誰が気づいたかを添えてください。時間を置いて見え方が変わった場合も、最初の観察を消さず、後で見たときの様子を別に伝えられます。腫れているか判断しにくいときは、不確かなまま相談して構いません。

SECTION 08

物をかむときにも痛がる?

耳を痛がる子どもでは、物をかむときに痛がるかも確認する項目です。食べる場面でかむ動作に合わせて痛がっていたなら、単に「耳が痛い」と言うだけでなく、「物をかむときにも痛がる」と相談時に伝えてください。いつ痛がったかを動作と結びつけて伝えるための情報です。

かむときに痛がることから、痛む場所の原因を一つに決めることはできません。見ていない場面の様子を推測して補うのではなく、実際にかむときの反応を確認できたかどうかを区別して伝えましょう。

保育園から「食事中に痛がった」と聞いたときは、食べ始めから痛そうだったのか、口を動かしてかんでいるときに反応したのかを、分かる範囲で聞き取っておくと伝えやすくなります。「食べなかった」という結果と「かむときに痛がった」という観察は同じではありません。園での様子を直接見ていなければ、園から聞いた内容として区別しておきましょう。

家庭でも食事の場面があれば、子どもが口に物を入れる前から痛がっているのか、かむ動作の途中で痛いと言うのかを見てください。本人が言葉で説明できるなら、どの動作のときだったかを短く尋ねます。答えを誘導して痛む場所を決めるより、子どもの言葉と保護者が見た反応を分けて覚えておく方が、相談時の説明になります。

SECTION 09

頭もひどく痛がっていない?

耳を痛がる子どもについては、耳だけでなく、頭もひどく痛がっていないか確かめてください。子どもが「痛い」と言うとき、耳の痛みを訴えているのか、頭も強く痛がっているのかを分けて聞くと、相談時に伝える内容が明確になります。うまく言葉にできない場合も、保護者が気づいた様子をそのまま伝えてかまいません。

保育園から「頭が痛いとも言っていた」と聞いた場合は、耳のことを指しているのかどうかを保護者が決めてしまわず、園で聞いた言葉を残しておきましょう。帰宅後に子どもが話せるなら、今どこがつらいと感じているかを、答えを先回りせず尋ねられます。園での訴えと帰宅後の訴えが異なれば、片方を訂正するのではなく、それぞれの場面での様子として伝えてください。

「頭もひどく痛がる」かを整理する際は、「頭が痛い」と一度言ったことと、頭の痛みを強く訴えている様子を混ぜないことが大切です。保護者が実際に聞いた言葉、見た表情や行動を分けておけば、「ひどく」の受け止め方だけに頼らず説明できます。子どもがうまく答えられないときも、質問への返事を無理に補わず、観察できた範囲を伝えましょう。

相談では、「耳が痛い」に続けて頭の訴えがあったか、どの場面で強く痛がったかを添えると、耳以外の痛みも話題から落とさずに済みます。後から頭の痛みを訴えたなら、最初から両方痛かったとまとめず、気づいた順番のまま伝えられます。頭もひどく痛がることは確認事項ですが、その一項目だけを119番の条件と同一視して結論を出すものではありません。

SECTION 10

熱があるなら、何℃かを確認した?

耳の痛みに発熱が重なっているようなら、体温を測り、何℃だったかを確認しましょう。耳を痛がる子どもの確認項目には「38℃以上の発熱がある」が含まれます。「熱っぽい」という印象だけでなく、測った数値を伝えられるようにすると、38℃以上に当たるかを確認できます。

ただし、38℃以上かどうかは、耳の痛みと併せて見る情報の一つです。体温の数値だけで受診が必要か、あるいは待てるかを決めないでください。相談するときは、耳を痛がっていることと測った体温を分けて伝え、発熱以外の子どもの様子も確かめていきましょう。

SECTION 11

熱と耳の痛みに加え、ぐったりしていない?

耳の痛みがあり、38℃以上の発熱もある場合は、体温に加えて元気さを確かめます。発熱時の確認項目には「元気がなく、ぐったりしている」があります。いつものように過ごせているか、それとも元気がなくぐったりして見えるか、そばで見た様子を言葉にしておきましょう。

「熱がある」とだけ伝えるより、ぐったりしている様子があるかを添えたほうが、子どもの状態を伝えやすくなります。ただし、この項目は状態を確認するためのもので、当てはまったことだけから診断や受診の結論を出すものではありません。気になる様子を伝える際も、見たことと判断を分けてください。

SECTION 12

発熱もあるとき、水分は取れている?

38℃以上の発熱があるときは、水分が取れているかも確認しましょう。耳を痛がっていることや体温とは別に、水分を取れている様子があるかを見ておくと、発熱時の状態を相談先へ伝えられます。「飲めている」「取れていない」といった、実際に確かめた内容を整理してください。

水分が取れていることは確認項目の一つですが、それだけで安全だと判断したり、家庭で様子を見ると決めたりはできません。飲めている場合でも、耳の痛みや発熱について気になることがあれば、水分について確認した結果と併せて相談してください。反対に、取れていない場合も、その様子をそのまま伝えましょう。

SECTION 13

おしっこやおむつの様子は普段と同じ?

耳の痛みに加えて38℃以上の発熱がある場合、水分を取れているかとは別に、おしっこやおむつの様子も確かめてください。発熱時の確認項目には、おしっこが出ているか、おむつがいつもの通り濡れているかが含まれます。水分を飲んだかどうかだけで済ませず、普段の様子と比べて伝えられるようにしましょう。

おむつを使っている子なら、いつもの通り濡れているかを確認します。おしっこが出ていることや、おむつが普段通りであることは、受診が不要だと決める根拠にはなりません。違いに気づいた場合も、普段通りに見える場合も、確認した内容として相談先に伝えてください。

SECTION 14

休日・夜間に受診を迷うとき、#8000は使える?

電話相談と症状別の目安を使い分ける

休日・夜間に、子どもの症状にどう対処するか、病院を受診したほうがよいか迷うときは、#8000で小児科医師・看護師に電話相談できます。全国共通の短縮番号ですが、電話は住んでいる都道府県の相談窓口へ転送されます。119番の目安に当たる状態で、救急要請より先に電話相談をするための窓口ではありません。

#8000を利用する際は、厚生労働省ホームページの「子ども医療電話相談実施状況」で、住んでいる都道府県の最新の実施時間を確認してください。全国一律の受付時間を前提にせず、利用したい時間に地域の窓口が実施しているかを確かめます。

診療時間外の受診判断の目安を症状別に確認できる「こどもの救急(ONLINE-QQ)」は、生後1カ月から6歳までが対象です。年齢と利用規約を確かめて使い、表示される目安だけに判断を任せず、最終的には家族自身で判断してください。

SECTION 15

小児科に相談するとき、どの情報をまとめておく?

見たことを分けて伝える

小児科に相談するときは、「耳が痛い」という一言にまとめず、家庭で実際に確認できたことを整理しましょう。耳を触ると痛がるか、耳だれがあるか、体温を測って38℃以上の発熱があるかを分けて伝えます。耳だれがあっても、その情報だけから原因を決めつける必要はありません。

相談前に確認できた範囲で、次の情報をまとめます。

  • 耳を触ると痛がるか、耳だれがあるか。
  • 測った体温と、38℃以上の発熱があるか。
  • 38℃以上の発熱がある場合、水分は取れているか。
  • 38℃以上の発熱がある場合、おしっこは出ているか、おむつはいつもの通り濡れているか。

たかしまこどもクリニックの診療案内には、一般小児科が記載されています。通常の相談先として検討する際は、現在の受付方法を医院の公式サイトで確認してください。ただし、119番の目安に当たる場合は通常の受付確認より救急要請を優先します。確認項目に当てはまらないことだけを理由に安全だと決めず、子どもの状態に応じて行動を選んでください。

FAQ

よくある質問

耳を痛がりますが元気そうです。翌朝まで待ってもよいですか?

元気があるという情報だけでは、翌朝まで待てるとは決められません。耳だれ、耳の下の腫れ、38℃以上の発熱なども確認し、休日・夜間に受診を迷う場合は、お住まいの都道府県の実施時間を確かめて#8000に相談してください。

耳の痛みに加えてゼーゼーしています。先にクリニックへ電話すればよいですか?

激しい咳やゼーゼーがあり、呼吸が苦しそうなら、15歳以下の子どもでは先に119番で救急車を呼ぶ目安に当たります。呼吸が弱い場合も同様です。通報時は、分かる範囲で意識と呼吸の有無を伝えてください。

#8000は住んでいる地域に関係なく、いつでもつながりますか?

いいえ、全国共通の実施時間とはされていません。#8000は居住する都道府県の相談窓口へつながるため、休日・夜間に利用する際は、その都道府県の最新の実施時間を確認してください。

運営者

たかしまこどもクリニック

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診療時間月火水木金土日祝
午前診療
AM 8:30~12:00
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予防接種・乳児検診
PM 14:00~15:00
-(13:00~14:00)-
午後診療
PM 15:00~18:00
●-●●●●(14:00~16:00)-

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※日祝と火曜午後は休診です。
※予防接種と乳幼児健診は完全予約制ですので、お電話にてご予約下さい。

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