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斜視・弱視|目の向きや見え方で家庭で気づけるサインと、健診で相談するとき

2026.10.25   予防接種・健診

写真を見返すと片方の目だけ向きが違うように見える。テレビや絵本を見るときには、いつもよりずっと近づいている。そんな様子に気づいても、たまたまなのか、健診を待たずに相談したほうがよいのか、家庭だけでは判断しづらいものです。

たかしまこどもクリニックは、目の向きがそろわないことや、極端に近づいて見ることなどを、早めに受診してほしいサインとして挙げています。気づいた時期、いつも起こるか時々か、健診で指摘されたことがあるかを整理すると、相談時に様子を伝えやすくなります。

SECTION 01

写真で片方の目がずれて見えたら、何を確かめる?

写真で片方の目がずれて見えると、「斜視では」と心配になるかもしれません。医院は斜視を、両目の向きがそろわない状態と説明し、目の向きが左右でそろわない、または片方がずれて見える場合を、早めに受診してほしいサインに挙げています。

写真の印象を、相談できる情報にする

まずは、どの写真の、どちらの目が気になったのかを整理してみてください。写真で初めて気づいたのか、普段に目を合わせたときにも気になるのかを分けて伝えると、「写真でそう見えた」という気づきと、日常で見た様子を混同せずに相談できます。写真に写る向きから原因を推測したり、別の写真では気にならないことを理由に判断を終えたりする必要はありません。

気になる目の向きがあれば、写真だけで答えを出そうとせず、早めの受診を考えてください。相談したいのは写真の良し悪しではなく、子どもの両目の向きについて気づいたことです。見たままを伝え、斜視に当たるかどうかは受診先で確かめる、という順番で考えるとよいでしょう。

SECTION 02

「目の向き」と「視力の発達」は同じ話?

「目の向きが気になる」と「よく見えていないかもしれない」は、同じ意味ではありません。医院は斜視を両目の向きがそろわない状態、弱視を眼鏡をかけても視力が十分に発達しない状態と説明しています。前者は目の向きについての説明で、後者は視力の発達についての説明です。言葉を分けておくと、何を見て心配になったのかを伝えやすくなります。

見た様子と、見え方についての心配を分ける

保護者には目の向きの変化が見えても、子ども自身の見え方までは外から分かりません。医院も、子どもは見えにくさを自覚したり、言葉で表したりしにくいと説明しています。「見えないと言わないから大丈夫」と結論づけず、気になった様子をそのまま相談してください。

反対に、家庭で見た目を確かめたり、子どもの発言を聞いたりしただけで、斜視や弱視と決めることもできません。目の向きが気になるのか、見え方を心配しているのか、両方なのかを整理して伝えれば十分です。病名を選んでから受診する必要はありません。

SECTION 03

見え方の心配を先延ばしにしないのはなぜ?

目の向きや見え方が気になっても、子どもが困っていると言わなければ、相談を後回しにしたくなるかもしれません。しかし医院は、子どもは見えにくさを自覚・表現しにくいと説明しています。本人から訴えがないことだけを、心配がないという判断材料にはしないでください。

視力が発達する時期と、相談する時期

医院は斜視・弱視について、視力が発達する生後から8歳ごろに治療を開始することが重要だと説明しています。発見が遅れると治療効果が下がるという説明も、気になることを先延ばしにせず相談する理由です。一方、この年齢の範囲だけから、その子に必要な治療の開始時期や効果を決めることはできません。

今できるのは、「何歳までなら待てるか」を家庭で計算することではなく、気づいたことを相談につなげることです。子どもが見え方を説明できなくても、保護者が心配になった場面は伝えられます。年齢だけで急ぐ・急がないを決めず、目の向きや見方について気になった事実を持って早めに相談しましょう。

SECTION 04

テレビや絵本に極端に近づくときは?

テレビを見るとき、画面に極端に近づく。絵本を読むときも、顔をぐっと近づけて見る。医院は、このようにテレビや絵本に極端に近づいて見る場合を、早めに受診してほしいサインに挙げています。「近いかもしれない」という印象だけで原因を決めるのではなく、どの場面で、どのように近づいていたかを確かめてください。

相談するときは、テレビと絵本のどちらで気づいたのか、いつから気になっているのかを、見たままの言葉で伝えるとよいでしょう。いつも同じ見方なのか、気づいたのは一度なのかも、思い出せる範囲で整理できます。距離を測って家庭で基準を作ったり、近づく理由を一つに絞ったりする必要はありません。

ここで大切なのは、医院が挙げる「極端に近づいて見る」という程度を、単に「少し近い」に置き換えないことです。反対に、行動を見ただけで特定の目の状態だと決めつけることも避けましょう。極端に近づく見方に気づいたら、その場面を伝えて早めの受診を考えることが、家庭での判断の出発点になります。

SECTION 05

片目をつぶる・頭を傾ける見方があれば?

物を見るときに片目をつぶる、あるいは頭を傾ける。医院は、この二つを早めに受診してほしいサインとして挙げています。両方が同時に見られることが条件ではありません。どちらかの見方に気づいたときは、姿勢を直させて終わりにせず、何を見ていた場面だったかを覚えておきましょう。

「どう見ていたか」をそのまま伝える

たとえば、「絵本を見ながら片目をつぶった」「物を見るときに頭を傾けていた」というように、見た行動を短く伝えられます。片目をつぶることと頭を傾けることを一つの出来事としてまとめず、それぞれ気づいた場面があれば分けて整理してください。いつから気になったか、繰り返しているかも、分かる範囲で確認しておくと相談しやすくなります。

ただし、その見方になった理由は行動だけからは確定できません。無理に原因を説明しようとするより、「こう見ていた」という観察を受診先に伝えることが大切です。片目をつぶって見る、または頭を傾けて見ることが気になるなら、早めの受診を考えてください。

SECTION 06

目をよく細める、まぶしそうにする場合は?

目をよく細めて物を見る、またはまぶしそうにする様子も、医院が早めの受診を勧めるサインです。ここでいう「目を細める」は、一度そう見えたというだけでなく、「よく細める」という頻度を含む表現です。気づいた場面を思い返し、繰り返し見られる様子なのかを、そのまま相談できるようにしておきましょう。

まぶしそうにしていた場合も、まずは何をしているときにそう見えたかを整理します。目を細める様子と、まぶしそうな様子は、必ず一緒に現れるという条件ではありません。一方だけでも気になったことを伝えられます。表情を見て原因や目の状態を言い当てようとする必要はありません。

相談の際は、「よく目を細めて見る」「まぶしそうにする」と、気づいた様子に合う言葉を選んでください。気になり始めた時期や、どんなときに見たかも添えれば、漠然とした「目が心配」という話より、保護者が実際に見たことが伝わります。行動だけで原因は確定できないため、早めの受診を考えるきっかけとして扱いましょう。

SECTION 07

乳児の目線が合わないとき、月齢はどう関わる?

乳児について医院が受診の目安に挙げているのは、「生後3か月を過ぎても目線が合わない場合」です。目線が合わないように感じたら、まず月齢を確認し、どのような場面で気になったのかを整理してください。月齢を抜きにして、目線が合わないように見えたすべての場合を、同じ目安に当てはめることはできません。

月齢と、気づいた場面を一緒に伝える

生後3か月を過ぎても目線が合わないと感じる場合は、その月齢と、保護者が目線を合わせようとしたときの様子を受診先に伝えましょう。「合わない」という結論だけでなく、いつから気になっているか、どんなときにそう感じたかを分けて話すと、観察した内容が伝わりやすくなります。思い出せないことまで埋める必要はありません。

この目安は、月齢と家庭での観察から何かを診断できるという意味ではありません。また、生後3か月を過ぎたら必ず特定の状態になるという話でもありません。目安に当てはまって気になるときは、家庭で答えを出そうとせず、受診について相談してください。

SECTION 08

3歳児健診の視力検査で指摘されたら?

3歳児健診の視力検査で指摘を受けた場合、医院は早めに受診してほしいサインとして挙げています。家庭では普段どおりに見えていても、その印象だけで検査での指摘を取り消すことはできません。一方、健診の結果だけで斜視や弱視などの診断が決まるわけでもありません。指摘されたことを、次の相談につなげてください。

結果を受診先に伝える

医院は、健診での視力検査の結果を受診時に伝えてほしい事項にも挙げています。視力検査で何を指摘されたのか、受け取った結果にどう書かれているのかを確認し、伝えられるようにしておきましょう。「健診でひっかかったらしい」とだけ話すより、結果の内容を示すほうが、指摘された事実を正確に共有できます。

結果を見て保護者が病名を決めたり、家庭での見え方と結果のどちらが正しいかを判定したりする必要はありません。3歳児健診の視力検査で指摘されたという事実を大切にし、結果を伝えて早めの受診を考えてください。

SECTION 09

就学前健診で視力の異常を指摘されたら?

就学前健診で視力の異常を指摘されたら、家庭では普段どおりに見えていても、相談につなげましょう。たかしまこどもクリニックは、就学前健診での指摘を受診の目安に挙げています。指摘だけで斜視や弱視などの診断が決まるわけではありません。

健診で視力検査を受けている場合は、結果を受診時に伝えられるようにしておくとよいでしょう。何を指摘されたか、結果にどう記されているかを確認し、分かる範囲でそのまま伝えてください。家庭での印象と結果が違って感じられても、どちらか一方を根拠に指摘を取り消して考えず、相談の材料として持ち寄りましょう。

SECTION 10

家族に斜視・弱視・強い遠視がある場合は?

家族に斜視・弱視・強い遠視がある場合も、たかしまこどもクリニックは受診の目安に挙げています。子ども自身に目立つ変化がないように感じても、家族歴だけで子どもの状態を判断することはできません。健診で指摘がなかったとしても、家族歴について気になっていることは相談時に伝えましょう。

分かっている家族歴をそのまま伝える

相談前には、誰にどのような眼疾患歴があるか、把握している範囲で整理しておくと伝えやすくなります。斜視・弱視・強い遠視のどれについて相談したいのかを明確にし、病名などが分からない部分は推測で補わず「分からない」と伝えてかまいません。家族に同じ状態があるかどうかを家庭で見極めるためではなく、受診時に共有する情報として扱いましょう。

SECTION 11

いつから気になったか、どう伝える?

目のずれや見え方の異常について相談するなら、最初に気づいた時期を伝えてください。たかしまこどもクリニックも、受診時に伝えてほしい事項として挙げています。「以前から気になっていた」だけでなく、いつごろ、どのような様子から気になり始めたかを、覚えている範囲で言葉にしておきましょう。

写真を見返して気づいたのか、日常の見方から気づいたのかも、発見時期を説明する手がかりになります。ただし、写真の日付を症状の始まりと決めつける必要はありません。正確な日が分からなければ「このころには気になっていた」と伝え、分からない部分はそのままにしてください。相談時に役立つのは、推測で整えた経過ではなく、保護者が実際に気づいた時期の情報です。

SECTION 12

目のずれが時々だけでも伝える?

目のずれについて相談するときは、常に見えるのか、時々見えるのかを伝えてください。たかしまこどもクリニックは、この違いを受診時に伝えてほしい事項に挙げています。時々しか気づかない場合も、見られた頻度を「たまに」とまとめるだけでなく、覚えている範囲で具体的に説明すると、気になっている様子を共有しやすくなります。

毎回確認できなくても、気づいたときの状況と、普段はどう見えていると感じるかを分けて話しましょう。写真では気になったが、直接見ているときには分からない場合も、その違いをそのまま伝えれば十分です。時々しか見られないことを、問題がない、あるいは相談を先延ばしにできるという根拠にはしないでください。頻度は家庭で結論を出すためではなく、相談時に伝える情報です。

SECTION 13

乳幼児健診では目について何を相談できる?

たかしまこどもクリニックは、乳幼児健診で視力・眼位のスクリーニングを行っていると案内しています。目の向きや見方について気になることがあれば、健診で相談したい内容として伝えることを考えましょう。ただし、この案内だけで、これから受ける個々の健診で何を実施するかまでは決められません。希望する健診の内容は予約時に確認してください。

健診を申し込む前に確認すること

同院は乳幼児健診の予約を電話で受け付けると案内しています。申し込む際は、目について気になっていることも伝え、対象となる健診の内容と予約方法を公式案内で確認しましょう。電話予約という案内を、いつでも同じ方法で受け付けているという保証として扱わないことが大切です。健診の日を待つかどうかを、この予約案内だけで判断することもできません。

SECTION 14

健診や診察で異常が疑われた後は?

たかしまこどもクリニックは、医院で異常が疑われる場合、小児眼科・眼科専門医へ紹介すると案内しています。健診や診察で気になる点が見つかった後に、専門医への相談につながる場合がある、という案内です。保護者が目のずれを気にして相談しただけで、必ず紹介になるという意味ではありません。

紹介されるかどうかを家庭で予測するより、まず気になっていることを医院に伝えましょう。異常が疑われた場合の紹介先が示されていても、個々の子どもについて紹介の要否や、その先に必要な対応が決まっているわけではありません。紹介の話が出たときは、どこへ相談する案内なのかを確認し、分からないことはその場で尋ねてください。

SECTION 15

気になる様子が続くとき、相談前に何をそろえる?

相談前には、家庭で見た様子と健診で伝えられた結果を、別々の情報として整理しましょう。目の向きが左右でそろわない、片方がずれて見える、テレビや絵本に極端に近づいて見るといった様子は、たかしまこどもクリニックが早めに受診してほしいサインに挙げています。ただし、見た目だけで斜視と判断したり、近づいて見る理由を決めたりはできません。

相談時に伝える内容を分けて整理する

  • 家庭での様子:目の向きが気になるのか、テレビや絵本に極端に近づくのかを区別し、どの程度気になるかを自分の言葉で伝える。
  • 気づいた時期:目のずれや見え方の異常に、いつごろ気づいたかを分かる範囲で伝える。
  • 目のずれの頻度:常に見えるのか、時々見えるのかを伝える。
  • 健診での指摘:3歳児健診の視力検査か、就学前健診かを区別し、視力検査を受けている場合はその結果を伝える。

3歳児健診の視力検査で指摘された場合は早めに受診してほしいサイン、就学前健診で視力の異常を指摘された場合は受診の目安として案内されています。どちらも結果だけで診断は決まりません。家庭で気になる様子があるのに健診で指摘されていない場合も、指摘がないことだけを理由に相談を見送る判断はせず、気づいた内容をそのまま伝えましょう。

FAQ

よくある質問

写真では目がずれて見えますが、普段は気になりません。それでも相談できますか?

医院は目の向きがそろわないことを早めに受診してほしいサインに挙げているため、いつ気づいたか、普段も見られるかを確かめて相談してください。

3歳児健診の視力検査で指摘されました。家庭では何も言わないので、結果を伝えなくてもよいですか?

結果は伝えてください。子どもは見えにくさを表現しにくく、医院は3歳児健診での指摘を早めに受診してほしいサインに挙げています。健診での視力検査の結果を確認し、相談時に伝えましょう。

家族に弱視があります。子どもに目立つ変化がなくても、そのことを伝えたほうがよいですか?

伝えることをお勧めします。医院は家族に斜視・弱視・強い遠視がある場合を受診の目安に挙げ、受診時にも家族の眼疾患歴を伝えてほしいと案内しています。誰にどのような指摘があったか、分かる範囲で整理して相談してください。

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